大谷翔平が所属するエンゼルスは、8月7日(日本時間・以下同)、マリナーズと対戦。2対3で敗れ、泥沼の6連敗となった。大谷は第1打席に中前安打を放ち、4打数1安打。
MLBのトレード期限を前に、大谷を放出しない決断をしたエンゼルス。ミナシアンGMは「We’re going to roll the dice.」(我々はサイコロを振る=賭けにでる)と宣言し、他球団からジオリト、ロペス、クロン、グリチック、リオンらを獲得。“買い” に回って、プレーオフ進出への意欲を見せたが、その目論見も外れてしまったようだ。
「トレード期限後に迎えたア・リーグ同地区のマリナーズの4連戦は、非常に大事な試合でした。プレーオフ進出には、できればスイープ(4連勝)、悪くとも3勝1敗しなければいけないところでした。
ところが、フタを開ければ4連敗。これでエンゼルスのプレーオフ進出の可能性は、ほぼ消えたと言っていいでしょう」(スポーツライター)
各チームのプレーオフ進出の可能性を分析しているアメリカの野球専門データサイト『ファングラフス』で、エンゼルスとマリナーズの進出可能性をみると、4連戦の前では、マリナーズが16.4%でエンゼルスが10.8%だった。ところが、エンゼルスが4連敗したことで、マリナーズの進出可能性は28.1%まで上がり、エンゼルスは2.1%にまで下がってしまった。
「『ファングラフス』のデータでは、5月以降、エンゼルスのプレーオフ進出がもっとも高くなったのが6月20日で、47.3%でした。ところが7月に入り、チームが低迷。
その後、一時的に盛り返し、7月28日には22.7%となりました。そのタイミングでチームは、トレード市場で “買い” にまわったわけですが、残念ながら失敗に終わったようです。
大谷の活躍があるとはいえ、トラウトはじめウォードら主力選手が故障で続々と離脱。“野戦病院” のようなチーム状況ですから、致し方ないでしょう」(スポーツライター)
エンゼルスの公式Twitterには《SELL THE TEAM!!!》(チームを売却しろ!)という声があふれている。2015年以降、一度もプレーオフに進出できないチームに対する鬱憤は、もはや爆発寸前だ。
8月4日の試合では、敗戦目前の9回裏、ベンチで涙をこらえるような大谷の表情が中継で映し出され、話題になった。SNSには、
《悔しさと涙をこらえる大谷くんのあんな顔見たことない エンゼルスで勝ちたいからこそなのに》
《身体がボロボロになりながら、試合に出続けてさ…チームは大逆転負け…大谷が涙を浮かべているのを見るの辛いよ…》
《大谷さんの悲しい表情の映像は見てて胸が痛い》
など、大谷を心配する声があふれている。疲労も気になるが、モチベーションは大丈夫なのかーー。
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