矢沢永吉が、7月19日放送の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)で「35億円詐欺被害事件」の真相について、自ら語った。
矢沢は世界進出を考え、オーストラリアのゴールドコーストに、融資を受けた35億円で音楽スタジオや音楽学校を作ろうとしていた。
海外のコーディネーターにビル管理を依頼し、現地法人を作ったが、1997年、このコーディネーターが失踪。しかも購入した土地やビルは、無断で人手に渡っていた。
矢沢は「ビックリを通り越して、ショックだった。こんなことがあるのか。髪の毛、どれだけ抜けたか。それで、過呼吸。寝ていても過呼吸だった」と、当時の衝撃を振り返った。
事件は、矢沢が信用していた経理部長とコーディネーターが共謀したもので、2人は現地警察によって逮捕された。
矢沢には35億円という借金だけが残ったが、税理士から「本気で返すなら、返せない金じゃない」と言われて「返すことにまっしぐらで行く」と決意。2004年に完済したという。
借金を完済した日について「日本酒を4杯ぐらいストレートで飲んで。当然、(酔っぱらって)帰れるわけがない。『助けてくれ!』と(電話して)、嫁さんが迎えに来た。今でも忘れない、最高の酒」と、“勝利の美酒”に酔いしれた思い出を語った。
矢沢は「人は、一瞬のハッピーがあったらまた走れる。つらいことのほうが多いかもしれないけど、ちょっといいことがあれば、また頑張れる」と語り、事件も今では「笑い話」となっていると話していた。
矢沢の話にSNSではさまざまな意見が書き込まれた。
《35億の借金を返した矢沢永吉、まじ一生ついていける。かっこよすぎ》
《年間5億返済…? 矢沢永吉さんヤバすぎだろ… すげぇわ… 35億…》
《矢沢永吉は若い時に35億もの詐欺に遭って借金になってもロックに生きて全て返済した。 信念があり自分を信じてれば周りも付いてくるんだ》
「矢沢さんは当時の借金について、YouTubeチャンネル『ほぼ日刊イトイ新聞』の動画『矢沢永吉×糸井重里「お金のことを、あえて。」を振り返る。 第四回』でもコメントしています。
『正直言って、あの事件が起きたとき僕は、もう本当ダメだと思ったよ。ああ、俺の人生はもう終わった。もうすべてが終わったと思った』と、意気消沈して酒に溺れたそうです。
さらに、マスコミに事件のことを書かれて『腹立ってきた。そうだ、こんなことしてられない』と思ったところに、税理士から『返せない額じゃない』と言われ、一念発起したと語っていました」(芸能ライター)
35億円もの借金を完済させて、矢沢は72歳の今もロックし続けている。
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