4月11日、米司法省は、ドジャース・大谷翔平の元通訳・水原一平氏の“違法賭博問題”をめぐり、水原氏を銀行詐欺容疑で訴追したと発表した。
当初、水原氏は違法賭博によって抱えた負債450万ドル(約7億円)を大谷の資産で返済していたと報じられていた。だが、今回の訴追で、大谷の口座から胴元側に1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正に送金したことが明らかに
水原氏は、2021年9月にスポーツ賭博を始め、負債は雪だるま式に増えていった。そして2021年後半に、口座の電話番号とメールアドレスを自身のものに変更したうえ、大谷を装って銀行に電話をかけ、送金を依頼したこともあったという。
米メディア「ESPN」は、水原氏と違法賭博の胴元とのやり取りを詳報。2022年ごろは「僕にもう一度、賭けるチャンスをくれないか? 知ってのとおり、返済なら問題ないからさ!」とやり取りする余裕があったようだ。しかし、2023年ごろから胴元へ返事をしなくなり、返済も滞り始めるなど、両者の関係性は変わっていったという。
水原氏の態度に業を煮やしたのか、2023年11月17日、胴元は水原氏へ“脅迫”めいたメッセージを送っている。
「なぜ電話の折り返しをしないんだ。私はいま(大谷の当時の自宅がある)ニューポートビーチにいる。彼(大谷)が犬の散歩をしているのを見た。彼に近寄って、どうして君(水原氏)が連絡をくれないのか聞いてみようか? いますぐ連絡をくれ」
現地時間でいえば、2023年11月17日は、大谷の2度めのMVP受賞が発表された翌日のことだ。まさかのタイミングでのやり取りに、SNSでは震撼する人々があふれている。
《胴元が大谷翔平さんの家の近くまで行って、大谷に言うよ?って一平さんに脅しをかけてるのがマジで怖すぎる 大谷さんが単なる通訳だった一平さんを信用しすぎたのが仇に…。》
《これ水原悪いけどね、ぜっっったいに水原が悪いんだけどさ、それでも胴元怖くね?》
《大谷も危なかったってことだよね 怖すぎて動悸がやばい》
《これって大谷を担保に金を借りてたってことだよね。知らず知らずのうちに人質的なポジションになっていた大谷さん。映画よりも恐ろしい展開でビビりまくってます》
違法なギャンブルは、周囲の人たちをも恐怖に巻き込むのだ。
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