「アート引越センター」でまたもや不祥事だ。
同社のトラック内で、裸の男性が壁にくくりつけられ、股間あたりを別の男性がゴムでぱっちんするような動画がTwitterで拡散されたのは6月22日のこと。
23日、各メディアの取材に対し、アート引越センターは同社の従業員によるものだと認め、謝罪した。動画は2019年ごろに撮影されたものだが、毎日新聞によれば、縛られていた男性は2023年に退社し、ゴムをはじいた男性は現在も在職しているという。
動画が “イジメ” なのか “悪ふざけ” なのかは明らかにされていないが、アート引越センターをめぐっては、これまでさまざまなトラブルが報じられている。
2022年11月、同僚男性のパンツを無理やり破りけがを負わせたとして、従業員やアルバイト計4人が逮捕されている。バリカンで無理やり髪を刈られる被害もあったといい、適応障害の診断を受けた被害者は退職したと報じられている。
2022年1月、『文春オンライン』は、妊娠中の同社社員が引越し作業中の現場で破水し、入院したと報道。記事によれば、妊娠中だった女性は、妊娠19週目に3日連続で現場に入っていた。母体に危険が及ぶ業務は拒否したというが、女性は、結局、重い荷物を抱えて上り下りしていたという。
さらに本誌は、同年8月、同社作業員が引っ越し現場のアパート裏で “脱糞ポイ捨て” 騒動を起こしていたことを報じている。当時、作業がおこなわれた部屋の隣の住人が本誌に証言。
同アパートの裏側には、砂利で舗装された歩道があるのだが、従業員はその歩道上で脱糞していたというのだ。しかも、すぐ横の草木が生い茂っている場所にティッシュを捨てて立ち去った。住人は本誌にこう明かしている。
「百歩譲って、体調が悪くどうしても我慢ができずにその場で脱糞してしまったとしましょう。でも、そのままの状態で “ゴミ” まで捨てていったのが許せません。砂利道に行くまでの間は笑っていたし、コンビニも近いのにどうしてわざわざアパートの裏で脱糞したのか、まったく理解できません」
当時、アート引越センターに苦情電話を入れたという住人。
「自分のうんこを掃除させるように電話したら、当日の夜、支店の品質管理担当者が謝罪に来ました。脱糞した本人は来なかったので、本人が謝罪に来るように言いました」
翌日、本人と支店長に加え、エリアを担当するブロック長がやってきたという。
「脱糞した本人は、アルバイトの方でした。『急にお腹が痛くなって、トイレを借りようとも頭が回らなかった』と言っていました。きちんとゴミも清掃して持ち帰っていただきましたが、それにしたって客先のアパートそばで脱糞するなんて……」
当時、本誌もアート引越センターに事実確認をおこなったが、上記の件について認めたうえで、
「まずは該当の建物にお住いの皆様や多くの皆様に大変不快な思いをさせてしまいましたことを深くお詫び申し上げます。この度は大変申し訳ございませんでした」
と謝罪。かくもトラブル続きのアート引越センター。その “異常な体質” がまたしても浮き彫りになってしまった。
外部リンク