女優の松原千明さんが、亡くなっていたことが11月16日、明らかになった。「NEWSポストセブン」が報じている。移住先のハワイで、10月8日に死亡が確認されたという。享年64。
松原さんは京都出身。父は時代劇俳優で、母は宝塚歌劇団の卒業生。地元の信用金庫で働いていたが、1980年、カネボウ化粧品のキャンペーンガールに選ばれ芸能界入り。NHK朝ドラ『都の風』などに出演した。
1988年、俳優の石田純一と結婚し、1990年に長女のすみれを出産。しかし1996年に石田の不倫が発覚し、1997年にすみれを連れてハワイへ移住。1999年には石田との離婚が成立した。
2000年には、ハワイ在住のアメリカ人男性との間に長男が誕生。2001年にはアメリカ人男性と結婚したが、2009年に離婚している。
「長女のすみれさんは、2011年から日本で本格的に芸能界デビュー。父親の石田さんとは同じ事務所に所属し、関係は良好です。すみれさんが仲を取り持つ形で、今の石田さんの家族と松原さんが会うこともありました。
長男の達也さんは20歳を過ぎており、すでに家を出て、松原さんは独り暮らしでした。2019年のハワイの観光スポットを紹介するバラエティ番組が、松原さんの最後のテレビ出演となりました」(週刊誌記者)
松原さんにいったい何があったのか。前出の記者が続ける。
「2016年の秋に松原さんが自殺未遂を起こしていたと報じられたこともあります。思えば、それが“前兆”だったのかもしれません」
2017年に出版された松原さんの著書『ただ、愛した』(扶桑社)には、このような記述がある。
《今、すみれはロスか日本で仕事をしているので、達也がポール(元夫)の家に行っているときは、私ひとりきり。日中はテニスをしたりして気がまぎれるのですが、ひとりの夜に、ふと寂しくなることがあります。そんなときは、お酒が好きなのでついついワインを飲んでしまうこともありました。肝臓の数値は高いです。すみれには『飲みすぎるな』って言われているのですが、つい…》
著書には、将来の希望として、すみれさんのサポート係りをやりたい、ベビーシッターをしてもいい、とも記されている。
そのすみれは、2021年に実業家男性と結婚。2022年4月に男の子を出産している。
「2021年12月、すみれさんはハワイを訪れ、2年ぶりに千明さんと再会しています。そのときのInstagramには《やっと2年以上ぶりにママと会えました 久しぶりに再会できて本当に感謝と喜びの気持ちが溢れ出ちゃいました。そして、お腹の中にいる赤ちゃんもおばあちゃんと会えたので、より安心しました》と喜びをつづっています。このときが、母娘の最後の時間だったようです」(前出・週刊誌記者)
コロナ禍もあり、なかなか会うことができなかった母と娘。すみれさんを溺愛していた松原さんだけに、それが孤独を深めることになってしまったのか――。
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