志村けんさん「彼が望んだ夢の超高級交際クラブを」元恋人が"遺産1億円"で設立へ 実兄にも対面
「三回忌も終わったので、そろそろ“あの人”のために動きだそうと思うんです」
「私は当時、都内のガールズバーで働きだしたばかりでした。そのお店は志村さんの行きつけで、ある日、ほろ酔い状態で来店した志村さんは、ぎこちなく接客する私の頬にふれ、そっとキスをしてくれたんです。もともとファンだった私は、有頂天になりました」
「志村さんは本当に紳士的で、優しく接してくれました。どんな女のコにも、タクシー代は最低2万円は払います。愛車のロールスロイスの車内にはいつも現金が2000万円近く置いてあって、一部をプレゼントしてくれることもありました。ある日『俺の子どもを生んでくれるか』と聞かれ、私は迷わず『はい、生みます』と答えました。それぐらい本気だったんです。高級マンションを1室プレゼントされたこともあります」
「ただ、深い絆はあったので、結婚願望の強かった志村さんのために、女のコを何人も紹介するようになりました。亡くなる直前には、将来を約束する女性もいたのですが……」
「志村さんのまわりには、売名目的で近づく女性や、一夜限りの関係でお金を稼ごうとする女性が多かったんです。なかには“ゆすり”に近いようなことをする女性もいて、たいへんな様子でした。お酒が回ると『きちんとした、常識があるコがいい』『自分のいやなところを見せられるような関係がいい』と、愚痴をこぼしていたんです」
「若手の男性お笑い芸人や、夢を持つ女のコなど、男女を問わず若い人の背中を押して、その活躍を見守るのが好きな人なんです。でも、限られた人間関係のなかで、志村さんのようなパトロンと若い人が出会える場は少ないんです。
「生前、私が志村さんに支援していただいたお金は、マンションなどを合わせると総額で1億円を超え、いまも大切に残してあります。でも、私はこのお金をもらったものだとは思っていません。これは、志村さんから託された“遺産”として、志村さんの夢をかなえるためにあるものだと思っています。パトロンクラブだけでなく、志村さんの名前を後世に残せるように使おうと思います」
「仏壇に手を合わせたいと思い、お伺いしました。知之さんは突然やって来た小娘を、温かく家に迎えてくれましたよ。生前、志村さんとどんな関係だったのか正直にお話しして、お線香をあげました。知之さんは『(店外でデートをしたのは)君が悪いね』と笑っていましたね。今後の活動についても『自由にやってください』と言ってくれました。それよりも、知之さんは相続や税金などのことでたいへんそうでした」
「志村さんは、夜中の3時に突然『眠れない、人肌恋しいな』とメールしてくるほど、寂しがり屋でした。“あっち”でもいろんな女のコと飲み歩けているといいのですが……」