1月7日に初回放送を迎えた大河ドラマ『光る君へ』の平均世帯視聴率が12.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録。大河ドラマとしては過去最低の視聴率となった。
初回の放送となった7日には、能登半島地震の影響によって放送延期となっていた正月恒例の人気番組『芸能人格付けチェック!2024お正月スペシャル』(テレビ朝日系)が放送。同番組は20%の大台を超える視聴率となったため、かなりの苦戦を強いられた様相だ。
滑り出しとしてはやや幸先の悪い形となった『光る君へ』だが、9日、主演を務める吉高由里子は「X」で《個人的に格付けチェックも大好きな番組なのでそらそうよなぁとも思ったり》としつつ、《ワーストだってベストだって1位を取るのは狙っても難しいことだと思うの》と、前向きに語っていた。
「もともと、戦国以外の大河は弱いと言われていますが、今回は『格付け』がスライドしてきて、運も悪かった。しかも、2話が放送される14日も裏に人気番組のスペシャルが放送されるので、次回も視聴率は苦戦が続くのではないでしょうか」(テレビ局関係者)
このまま、低空飛行を続けてしまうのだろうか――だが、いくつか光明も見えているという。
「今作のキーパーソン・藤原道長を演じているのが演技力に定評のある柄本佑さんということで、安易に旧ジャニーズのタレントを使わないキャスティングに好感が持たれています。さらに、セーラームーンの声優で知られる三石琴乃さんの演技も話題になりました。
第1話のエンディングが衝撃的だったこともあり、ネットでは好意的な意見が多い印象です。3話以降からじわじわと視聴率が上がる可能性は十分ありますよ」(前出・テレビ局関係者)
確かに、ニュースサイトのコメント欄を見ると、今後の展開を期待する声が多い。
《私個人的にはかなり面白かったですよ。戦国時代の武将ものより遥かに平安時代の歴史に興味ありますし。篤姫以来のワクワク感めっちゃあります》
《実際ふたを開けてみるとストーリー展開に引きつけられました。主演の吉高さんの演技にも期待大です》
《面白かった。戦国時代のような戦で勝負を決めるのではなく戦わずして、成り上がる現代に共通する部分がある。目上の理不尽な仕打ちに耐える人々の描き方は大石静さんの脚本だから間違いなく面白いと確信した》
吉高は、前述の投稿で《龍のように登っていく作品になるように祈ります》《下剋上大河として最後には沢山の人に愛される作品になっていたらいいな》と、今年の干支にかけて語っている。出だしはイマイチとなった大河だが、はたして龍のような上り調子を見せることができるか。
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