菅前首相&河野デジタル相が「岸田下ろし」の狼煙! 増税反対派も"反乱"でも「怖くない」理由
・1月10日 菅前首相の“狼煙”
「このタイミングでの発言は、党内で『サミットまで政権を維持できると思うなよ』という、菅さんの“岸田下ろし”の号令と受け止められています」
《岸田総理が派閥に居続けることが、国民にどう見えるかを意識する必要があります》
「菅さんは10日、訪問先のベトナムでも、記者団に岸田さんについて苦言を呈しました。奇しくも岸田さんは、政権浮揚の梃子にしたい広島サミットの準備のため、欧米訪問中。それに水を差した形です」
「菅氏は、今回のベトナム外遊を契機に、活動を本格化させています。昨年末には、岸田首相の閣僚更迭のタイミングを、『遅い』と周囲に話す場面も多く、首相に対して戦闘的になっています」
・1月11日 河野大臣の同調
「菅前総理の批判は、もちろん岸田総理にお伝えしています。今の総理は、しばらくまわりの様子を見てから、どう動くべきか考えているのではないでしょうか」
「仮に任期途中に党総裁を辞任するようなことになれば、議員投票で後任総裁が決まります。となれば、候補者は茂木敏充さんか河野さんです。霞が関での評判は最悪の2人ですが、党内人気もいまひとつ。2人が相手なら、岸田さんは自分が続けられると思っているのです」(前出・中堅議員)
・2022年12月10日 首相の覚醒
「岸田首相に近い議員に聞くと、首相は昨年12月10日に旧統一教会の被害者救済法が成立した後から、急にスイッチが入ったといいます。
「萩生田氏は『いきなり増税を言いだすのはおかしい』と発言し、岸田首相に増税以外の財源を見つけるため、自民党内に特命委員会を作ることを直訴しました。
「岸田首相は、昨年7月の参院選の前から防衛費の増大を考えていたようです。ただ、その財源については、党内でまったく根回しをしてこなかった。首相周辺に当たると、岸田首相は萩生田氏や世耕氏など、増税に反対する安倍派の幹部を舐めてかかっている節があるのです」
・2022年11月21日 早稲田大学
「孤独でつらいときもある」と挨拶した岸田首相を、「首相は孤独な立場だ」と励ましたのが、森喜朗元首相だった。
「早稲田の同窓ということもあり、意外にも森元総理と岸田総理は、気心の通じた間柄です。12月中旬には公邸で昼食をともにしており、そのときには増税に反対した税制調査会の幹部や、『賢明な国民は増税を理解してくれる』と、国民の神経を逆なでする発言をし、炎上した甘利明氏に対する不満を漏らしたそうです」(前出・官邸関係者)
「岸田総理は、安倍派の元会長である森元首相を味方につけておけば、安倍派を抑え込めると考えているのです」
「岸田首相は森氏に、安倍派の派閥運営や後継者について、細かく話を聞いているようです。萩生田氏と松野博一官房長官を政府や党の幹部として起用しているのも、森氏の指示どおりだという見方がもっぱらです」(前出・デスク)
・1月9日 支持率の回復
「これまで下がり続けた支持率に歯止めをかけるため、岸田総理は年頭の記者会見で『異次元の少子化対策に挑戦する』とぶち上げました。
・1月12日 公明党の“謀反”
「少子化対策よりも、中小企業にお金を配ったほうがいい」
「1月8日には、山口代表もNHKで首相の少子化対策を批判しています。この幹部も業界団体へのリップサービスだったのかもしれませんが、会場では『公明党の“岸田離れ”だ』と話題でした」