テレビ朝日前社長"たった60万円で辞任"のナゼ…社員からは緩い社風暴露「私的飲食で領収書なら他にも」
「アナザー亀山」
「数年前、うちが運営していた出会い系アプリの売却先を探していたとき、別のテレビ朝日社員から三田さんを紹介されたんです。会ったのは麻布のラウンジで、取り巻きにかしずかれていましたよ。『自分は大企業の創業家一族で、サラリーマンは仮の姿なんだ』と言っていました」
「キー局の社長が経費の流用で辞任するなんて、聞いたことがありません。そもそも、うちはかなり緩い社風なんです。収録後の打ち上げを経費で処理したり、六本木で昼夜、私的な飲み食いをして領収書を切る人もいますから」(テレビ朝日社員)
「早河氏は『ニュースステーション』を立ち上げたテレ朝の功労者でした。2003年に、久米宏さんの司会降板を発表した記者会見には、当時編成局長だった早河氏と、編成部長だった亀山氏が揃って出席しました。後継番組の司会に選ばれたのは、亀山氏が手がける『世界水泳』で司会を務めた古舘伊知郎さんでした」(広告代理店関係者)
「早河氏は2009年に社長に就任すると、社内で『天皇』と呼ばれるほどの権力を持つにいたりました。そして2014年に会長に就くと、角南源五氏や亀山氏などのイエスマンを社長に据え、“院政” を敷いてきました。角南氏はつつがなく役目を果たし、亀山氏も早河会長に忠誠を誓っていたのですが……」
「亀山さんは、社長になってもスポーツ局の管掌取締役のままでした。うちの番組のコメンテーターに水泳競技の元選手が多いのも、『世界水泳』への思い入れの強さゆえだという評判でした」
「スポーツ局の社員は、大学の体育会出身者が多く、競技者の妨げにならない番組作りを志向する傾向があります。しかし亀山さんは、インパクトある演出ばかりを求めてきて、現場には不満が溜まっていました」(同前)
「この件で、スポーツ局の社員6人が謹慎処分を受けました。さらに昨年12月、同局幹部が部下とW不倫し、デート費用を会社に請求していた疑惑を『週刊文春』が報じました。これらの結果、会社は委員会を立ち上げ、関係者を事情聴取し、経理伝票を徹底的に洗い直したのです」(同前)
「もともと『亀山社長からパワハラを受けている』と、複数の社員がコンプライアンスの窓口に訴えていました。今回の辞任に『亀山を刺してやった』と吹聴する社員もいます。経費の不正流用は、あくまでも “口実” だと思っています」(別の社員)
「早河さんが、亀山さんに連続した不祥事の全責任を負わせて、腹を切らせたのです。自分に火の粉が降りかからないようにするため、そして新たな傀儡社長を据え、権力を維持するためでしょう。社内は『これでまた、“早河天皇” の独裁に戻る』と諦めムードです」(同前)