六代目山口組・司忍組長の誕生会写真に当局が驚愕した理由…明らかになった「勇退説」一蹴する健在ぶり
「司忍組長はお酒が入ったせいか赤ら顔で楽しそうにしている。こんな表情の司組長の写真はあまり見たことがない」
「司組長の誕生日1月25日に、六代目山口組は誕生会を兼ねた新年会を毎年開き、直参や他団体の人間も集結する大規模な行事をおこなってきた。ところが新型コロナウイルスの影響で、昨年は開催を見送ったのです。今年も誕生会はおこなわれないのではないか、と噂されましたが、結局、誕生日の前日となる1月24日に会が開かれました。今回集まったのは、執行部10名ほどだけで、直参全員が集まることは見送られました」
「山口組は特定抗争指定暴力団に指定されているため会合を開けないうえに、コロナ禍で、これまでは月に一回おこなわれていた定例会も中止しています。執行部が一堂に会する機会は、いまや非常に貴重なのです。今回は司組長の80歳の誕生日でもあって、組としてはなんとしてもこの会を開きたかったのでしょう。組織の結束はこの数年、なによりも大切な問題ですから……」(同前)
「この誕生日で司組長が勇退し、高山若頭が新たに七代目を継承するという噂が出回っていました。組長の交代は組織の最重要事項。そのため警察当局は、司組長の誕生会で何か重大な発表があるのではないかとみていました」(同前)
「山口組の中核組織である弘道会の本部がある愛知県や、山口組総本部がある兵庫県、また大阪府や、今回誕生会が開かれた三重県の各警察本部などが、県をまたいで警戒していました。おそらく、今回の会合が開かれることは、当局は事前に把握していたのではないでしょうか。しかし、司組長のラフな服装が表わすように、今年の誕生会は、山口組の正式の会合というよりあくまで私的な会。そうした事情もあり、あえて規制はしなかったのでしょう」(同前)
「司組長の健在ぶりが、この写真によって明らかになりました。結局この会で勇退に関する発表は何もなく、80歳になってもまだまだ組長を続けていく意向が十分感じられます。それまで広まっていた『六代目勇退説』が一蹴されたのです。そもそも、今回の写真がこうして外部に “流出” した背景には、司組長が現役で活躍していることを広く知らしめる目的もあったのではないでしょうか」
「コロナの影響もあって、しのぎの店は閉じていることも多く、末端の組員らは資金面で苦しんでいる。そんな時期に、トップの司組長が誕生会を開くことをよく思わない組員はいるでしょうね。今、食べていけている組員はほんのひと握りだと言っていい。組員の数がどんどん減り、残った組員も高齢化しているなかで、分裂抗争を続けている場合ですらないかもしれない」