11月21日、女優・南野陽子の夫で、医療福祉系団体職員の金田充史容疑者が、業務上横領容疑で逮捕された。翌22日、南野は所属事務所を通じ、「ショックです。何故…悲しさ、怒り、情けなさ…いろんな感情が湧いています」とコメントを発表している。
逮捕されたのは、金田容疑者と、金田容疑者が勤めていた社会福祉法人「誠心会」前理事長の迫丸卓哉容疑者。報道によれば、誠心会の銀行口座から、金田容疑者が実質的に経営する会社口座へ1500万円を送金し、横領した疑いが持たれている。静岡県警は認否を明らかにしていない。
本誌は2018年、金田氏が事務局長を務めた医療法人から9000万円を横領したとして、警視庁に告訴状が提出されたこと、別のクリニックで部下に対して竹刀で殴るなどの暴力を働いていたことなどを、たびたび報じてきた。
暴行については、自身の運転手を務めていた30代男性の体に残った「証拠」も当時、報じている。竹刀で殴られ、男性の臀部にはアザもできていた。
「(金田容疑者に)聞いてきたことに僕がすぐに答えられなかった。すると、『答えられないならそこに寝ろ』と言われ、仕方なく床にうつぶせになると、両手で持った竹刀で思い切り、私のお尻を4発打った。痛くて悲鳴を上げそうになりましたが、いつも声を出すとよけいにやられる。私に対する暴力は日常茶飯事でした」
受けた暴行について、本誌にそう明かしたA氏。金田容疑者が実質的な経営者である銀座のクリニックで、A氏が働きだしたのは2016年2月から。事務作業や、金田容疑者の車の運転手がおもな仕事だった。
「最初は尊敬していました。業者に対して話をつけるのがうまいし、やり手だなと思っていました。奥さんはあの南野陽子。一度、楽屋で南野さんにお会いしたこともあります。南野さんは『いつもお世話になっています』と挨拶をしてくれました」(A氏)
ところが、1年が経過した2017年2月ごろから、A氏に対し暴行を加えるようになったという。
「仕事でのミスや、意に沿わないことがあると、1時間正座をさせられた。机の下で私のすねを蹴り上げることもしょっちゅうでした。はじめは顔面をグーや平手で殴られていました。だんだんエスカレートしてきて、傘の先端で胸を突かれたり、無理やり丸刈りにされたこともありました」
当時A氏が語っていたところによれば、給料も3カ月近く支払われていない状況だったという。
「給料も3カ月近く支払われていませんでした。もう限界だと思い仕事を辞めることを決意した。2月25日に病院で診断書を取り、その足で警視庁に被害届を出しに行ったんです。刑事さんは私の傷を見て『想像以上にひどい』と言ってくれました」
A氏は心療内科も受診し、ストレス性障害、抑うつ状態と診断された。A氏が警察に相談した2月25日、金田容疑者はほかの社員を引き連れてA氏の自宅や実家に出向き、探し出そうと躍起になっていたという。A氏の妻は恐怖のあまり泣きだしたほどだった。
当時、南野の事務所に、夫のこうした “悪事” についてコメントを求めたが、締切りまでに回答はなかった。さらに事実を確かめるため、クリニックに問い合わせたところ、金田容疑者本人から折り返し電話があった。
「Aへの暴力を私が……。それはないと思いますよ。彼を殴ったことは、本当にありません」
その後、金田容疑者は傷害容疑で書類送検され、50万円の罰金刑を科されている。さらに2019年、度重なる夫の “醜聞” に、南野は本誌にこうコメントを寄せていた。
《記事や質問を受けて、本当に驚き、胸が押しつぶされる想いです。妻でありながら、わからないことだらけで現在、真相を確認している最中です。本当に申し訳ございません》
これでは懲りなかったのか――。
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