「島田さんが購入したお墓は、昨年の2月からこの状態なんですよ」
「島田さんは、お母さんを亡くされたときに、ここにお墓を購入されたのです。墓石は白の御影石で五輪塔タイプの立派なものです。価格は末広がりで88万8千888円。ところが、未だ手付金の数万円しか振り込まれていません。そのため、墓石の正面文字をどう彫刻するのか、家紋はどうするのかなどを決められず、墓石の組み立てもできないんです」
「お父さんが亡くなった後、高齢だったお母さんの面倒を島田さんが見ていました。2人の妹さんらとお母さんの介護について話し合った際、妹さんたちは『お母さんを施設に入れたほうがいい』と言っていたそうです。でも、それを彼女は拒んだ。それが原因で『もう中村家(島田さんの実家)とは縁を切りました』とまで言っていました」
「島田さんの母親は脳梗塞で倒れ、以降は半身不随だったようです。都内で島田さんと会った際、『早く帰らなきゃ』と言うので理由を聞くと、『母親が夜中の2時になっても電気もつけないで、私の帰りを待っている。気の毒で仕方がない』と話していました。彼女も無理が祟って心臓麻痺を起こしたんです。一時心停止になって気管を切開し、なんとか一命を取りとめました。母親が亡くなってからは、『これで本当に一人になってしまいました』と落ち込んでいました」
「私は『お母さんの遺骨を早く納骨してあげたほうがいい。そうしないと、お母さんが連れて行こうとするよ』と彼女に言っていました。結局そのとおりになってしまった。区は結局“架空葬儀”をおこなった事務所に遺骨を渡すことを選んだようですが、島田さんの遺志を尊重するためには、本庄市のお寺であらためて葬儀をおこない、関係者の皆さんに参列していただきたいです」
「島田さんは車の運転が好きで、白い外車を知人から借りていました。以前は自分で駐車場を借りていましたが、彼女が渋谷区に引っ越してからは駐車場代が高いと言って、私が借りてあげた江東区にある駐車場に停めていたのです。ところが、昨年の11月以降、駐車場代を振り込んでくれなくなった。溜まった駐車場代は12万円。このままだと私が駐車場代を立て替えないといけなくなり、非常に困っています。
「島田さんが映画を撮るというので、スポンサーを探して紹介もしました。すると彼女は、直接一人でスポンサーのところに出向いて交渉し、数百万円出してもらっていました。でも、それが映画製作に使用されたかが確認できていないんです。彼女は高級マンションに住んでいましたが、金銭的にはかなり厳しい生活を送っていたはず。亡くなったことはショックですが、金銭トラブルは今後も出てくると思います」(同前)
写真・梅基展央