「現場の理髪店は、すぐ裏に小学校もある普通の住宅街。今もパトカーが来て警戒しているし、市内の池田組の関係先には警官に加えて組員がパトロールをしている。街は騒然としています」(地元住民)
「吉永容疑者は、刃物を手に『いけだー!』と叫びながら理髪店内に突入しました。しかし、店内にいた池田組長の用心棒4人から返り討ちに遭って、取り押さえられました。当時、池田組長は個室で散髪していて無傷。吉永容疑者や池田組長の用心棒の命に別状はないが、互いの怪我によって、店内はまさしく“血の海”となっていました」(警察関係者)
「5月、9月と2度の襲撃事件が起きていました。じつは10月22日にも、池田組長の親族宅に軽自動車が突っ込みましたが、警察は発表していませんでした。襲撃は今年5回め。6月ごろ和解を模索したようですが、9月以降、再度激化していました」
「もともと妹尾組の上部団体の山健組と池田組は、ともに六代目山口組から分裂して神戸山口組に移籍した、関係が深い組同士。ところが、2020年7月に山健組は神戸山口組から離脱して、2021年9月に六代目山口組に復帰。一方の池田組は、山健組と同時期に神戸山口組から脱退して独立組織になったが、現在も絆會(旧・任侠団体山口組)も含めて“三派連合”を組むといわれるほど、神戸山口組と関係が深い。
「池田組は岡山だけでなく、東京にも多数の不動産を所有している。その資金をもとに、観光や風俗業でさらなる財をなし、若い組員にも資金や事業をまかせているほど。池田組長がいるから、神戸山口組の資金面は安泰だとされてきた。それだけに髙山若頭は、分裂抗争終結に池田組長の首が必要だと考えている。ただ、山健組に“旧知”の池田組を襲わせるなんて、髙山若頭も酷なことをするもんだ」
「井上邦雄組長をはじめ、神戸山口組結成時の主要メンバーだった宅見組の入江禎組長、侠友会の寺岡修会長の首も髙山若頭は諦めていない。岡山だけでなく、今後も荒っぽい襲撃が起こる可能性は高い」