順風満帆に見えるサッカー日本代表だが、6月20日の国際親善試合で事件は起きた。
今季、スペイン1部リーグで大活躍したMFの久保建英(たけふさ・22)は、4対1で大勝したペルー戦の終了の笛が鳴ると、相手DFに定番の“ユニホーム交換”を求められた。
応じた久保だったが、ピッチ際で左手に持っていたユニホームを「ポイッ」と投げ捨てたのだ。
元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏はこう話す。
「ユニホーム交換は、相手へのリスペクトがあって成立するもの。長年、サッカー取材をしてきて、交換後にロッカーに忘れる選手はいましたが、ピッチに置いていくのは見たことがないです。礼儀を欠くといわれても仕方ありません」
この様子をとらえた動画がインターネット上で拡散されると、もちろんペルー国民は大激怒。
スペイン語メディアも猛批判し、「謙虚さを失ったのか?」「途方もない軽蔑」と書き立て、久保はあわてて自身のSNSで「不快な思いをさせたペルーの人々に謝罪します。自分の意図するところではなかったのですが、不注意でした」と、火消しに走った。
「彼のプライドの高さだと、本心はどうやら……」と、サッカーライターは声を潜めて話す。
「交代を告げた森保一監督に、面と向かって反抗した逸話は有名です。それに彼は『ユニホーム交換は嫌い』と公言しているんです。
それを知ってか、2022年W杯のスペイン戦後は、有名選手に頼まれたチーム関係者が、試合後にわざわざ日本のロッカールームまで来て、久保に交換を申し込んだほど。
今回はピッチ上で申し込まれて、イラッとしたのかもしれませんよ」
神童は「裸の王様」になってしまった。
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