統一教会の“2世”として、YouTubeなどで発信を行っている小川さゆりさん(仮名)。
両親が統一教会の合同結婚式で出会い、そこから生まれた2世信者である小川さんは、熱心な信者である両親からの教育、そして教義への疑問から一時期乖離性同一障害やパニック障害などを発症し、6年前に教会を脱会して両親から離れて暮らしている。
現在は国会のヒアリングに参加している小川さんが、10月7日、外国人記者に向けて会見を開いた。
両親が献金を繰り返したことで非常に貧しい環境で育ち、いじめをうけていたこと、恋愛を禁止されていたこと、好きなアイドルや音楽を取り上げられたことなどを、涙ながらに伝えた。
会見の開始から50分ほどが経過したところで、事件は起こった。
小川さんの夫が交代して語ったところによると、会見の只中に、統一教会からメッセージが届いたという。
会見の即時中止を求めたそのメッセージは、小川さんが精神に異常をきたしており、安倍元首相の銃撃事件以降その症状が悪化していることから、小川さんは多くの嘘を言ってしまう状態にあるとした。驚くべきことに、そのメッセージには小川さんの両親の署名が付されていたという。
これを受け、焦燥した小川さんは涙を見せる場面も。
しかし、会見を中止することはなく、気丈に記者団との質疑応答にも応じた。
涙ながらの会見に、ネット上では小川さんを応援する声が多数寄せられた。
中には、同日に細田博之衆院議長が行った、統一教会との関係を非公開での“説明”と比較する声も──。
《小川さゆりさんの会見聞いたあと、説明もしないこのジジイがとてつもなく卑怯に思える》
《元2世信者の小川さんの会見で統一教会の圧力によって人ひとりの人生が脅かされていることが可視化されている時に、説明しない細田に心からの怒りを感じる》
《細田は会見もしない秘密の説明会、小川さゆりさん(元2世信者)の会見には、統一教会から妨害が入ると。何だこの国は》
傷ついた女性の一握りの勇気さえ踏みにじる自民党の対応に、国民は怒りを抱いている。
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