故ジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、ジャニーズ事務所所属タレントの動向に注目が集まっている。もっとも“炎上”したのは木村拓哉だ。
ジャニーズ事務所が謝罪会見を行った9月7日に、木村は自身のSNSに《show must go on!》のメッセージとともに、敬礼のポーズをした写真を公開した。
「『show must go on!』は、ジャニー氏が所属タレントに対して伝えてきた言葉です。どんなことがあってもショーは続けなければならないという、エンターテイナーとしての覚悟を持ってもらうための言葉でした。ところが、ジャニー氏による深刻な性加害が明らかになった今、それでもジャニー氏を礼賛するのかと感じられる投稿とあって、多くの批判が寄せられました。その後、投稿は削除されています」(芸能記者)
さらに、Kinki Kidsの堂本光一も、2021年7月と10月に投稿していたジャニー氏に扮した写真や、ジャニー氏の肖像画と思しき写真を削除していたと『女性自身』が報じている。
ジャニー氏との深い関係を垣間見せた投稿を次々と削除する動きに対して、
「そもそもSNSをやらないほうがよかった」
と指摘するのは、SNSリスクコンサルタントの井ノ口樹(いのくちたつき)氏だ。
「多くのファンを抱える芸能人のSNSは、大抵の場合、ファンが投稿のスクリーンショットをすぐに撮ってしまうので、削除したところで消えてなくなるわけではありません。むしろ『削除した』という事実に注目が集まり、様々な憶測が流れてしまうだけなんです。
無言で削除するのが一番の悪手です。何か間違った投稿をして訂正したいとか真意を伝えたいということであれば、新たな投稿を行って、きちんとファンに説明するのがいいでしょう」
ジャニーズ事務所が長年、WEB上での所属タレントの写真掲載を禁止してきたことはよく知られている。2018年に解禁されて以後、自らSNSアカウントを持つ所属タレントも増えてきた。
「ファンと交流できるという利点はありますし、SNSでバズることで、新たなファンも獲得できるでしょう。しかし、今回の性加害問題のような大きな事件が起きると、タレントが自分の判断で投稿できてしまうSNSはリスクが大きいのです。
さらに木村さんの場合は、世間とのギャップもあるでしょう。かつて一世を風靡した木村さんですが、ジャニー氏に師事していた当時の価値観をそのまま引きずっているとしたら、今の世間の人たちからすれば、空気の読めない自分本位の投稿だと思われてしまう。個人アカウントを持っているがゆえに、こうしたネガティブな出来事にも意見表明が求められてしまうわけです。しっかりと謝罪や釈明を行った後、しばらくSNSから遠ざかる事も必要です」(井ノ口氏)
炎上騒動だけは“go on”してほしくない。
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