“セクシー系配信者”が「膣酵母入りビール」開発が物議…専門医は「感染症や健康リスクの可能性が」
「Amouranthさんは、露出度の高い服装で配信する“セクシー系配信者”として知られています。さまざまな“ファンサービス”で、莫大な金額を稼いだ人物として知られており、今回もその一種なのでしょう」
「アルコール発酵をおこなう酵母とは、真菌の一種です。たしかに膣内には、カンジダ菌という真菌が存在します。しかし、これは通常は、感染症のひとつとされています」
「カンジダ菌をビール製造に使用することは、感染症や健康リスクを引き起こす可能性があります。 このため、このような利用は医学的、および衛生的な観点から見て、問題があると考えられます」(坂口医師・以下同)
「通常、膣のなかには常在菌であるLactobacillus(ラクトバシラス)が存在します。Lactobacillusは乳酸菌の一種で、通常は乳酸発酵をおこなう細菌で、膣内を清潔に保ち、雑菌の繁殖を抑える働きがあります。しかし、これはカンジダ菌とは異なる微生物で、直接的にはLactobacillus菌から酵母を抽出することは、通常はできません。微生物学の実験室環境や、バイオテクノロジーの技術を使用すれば、できるのかもしれませんが……」
「通常の条件下では、膣内細菌であるLactobacillusから直接、酵母を抽出することは難しく、もし、本当に膣から取得された酵母がビールに含まれているのであれば、それがどのように処理されているのか、どのようなリスクがあるかについて、詳細な情報が提供されるべきだと思います」
取材・文/吉澤恵理