連続強盗事件の黒幕ルフィが自慢「EXIT兼近は俺にダマされて捕まった」恐怖と脅迫で闇バイトを操る手口
「僕は、“ルフィ”の子分でしたよ。暴力、根性焼き、食事の取り上げ…彼らの恐怖支配はすさまじいものでした」
「実行犯らは次々と逮捕されており、犯行の実態が徐々に明らかになってきました。彼らは、ネット上で募集される“闇バイト”に応募してきた寄せ集め。黒幕は、フィリピンの入国管理局が管轄する『ビクタン収容所』から指示を出していたことがわかっています。警視庁は、すでに特殊詐欺の容疑で逮捕状が出ている渡邉優樹容疑者、今村磨人(きよと)容疑者ら4人を、強盗事件の黒幕だと疑っており、身柄の引き渡しをフィリピン当局に求めています」(社会部記者)
「そのグループを率いていたのが、渡邉容疑者と今村容疑者です。僕らが逮捕された際には逃げていましたが、その後捕まり、それぞれ収容所に送られて来ました」
「指定暴力団に所属していた過去があるという噂で、Sという男とともに、収容所内を支配していました。渡邉容疑者と今村容疑者は、ともに札幌市出身で、地元の友達同士だと言っていましたね。同世代で仲がよさそうでした。今村容疑者は渡邉容疑者のことを『ゆう』と呼んでいたぐらいですから。僕は今村容疑者が、日本円にして100万円以上もの大金を収容所幹部に渡すところを目撃しました。お金のある彼らは、看守から優遇され、逆に気に入らない人間を独居房に入れさせたり、トイレやシャワーを使わせないようにしていたんです。彼らに目をつけられると、食事すらできませんでした」
“力”を手に入れた彼らは、収容所の中で再び悪事に手を染めるようになった。
「10人ほどの“子分”らに『どうせ悪いことしたんだから、もっと悪いことをしてカネを稼げ』と言って、収容所の中から日本に電話をかけさせ、オレオレ詐欺やキャッシュカード詐欺盗などをさせていたんです。僕も加担させられそうになりましたが、これ以上罪を重ねたくないので、かたくなに抵抗しました」
「今村容疑者と渡邉容疑者が、日本にいる実行犯らに、強盗の指示を出すところを何度も目撃しました。彼らは特殊詐欺のときも、かけ子たちが逮捕を恐れて逃げようとすると、『日本にいる恋人や母親をさらうぞ』と脅して言いなりにさせていました。今回も、日本で指示を受けていた実行犯たちは、そうやって操られていたのかも…」
「『俺は以前、札幌で窃盗をやって逮捕されたけど、そのときに俺に使われて共犯者として捕まったのが、あのEXITの兼近なんだ』と話していたんです。そのときは、まったく信じていませんでしたよ」
「2019年9月に『週刊文春』は、兼近が2011年11月に女子高生に売春の斡旋をしていたとして逮捕されたことがあると報じました。直撃に対して兼近は『やっと話せる』『すべてをさらけ出してほしい』といさぎよく認めました」(芸能記者)
「2012年8月、札幌市内で起きた1千万円窃盗事件のことです。兼近さんは逮捕され、10日間の勾留後、不起訴処分になったそうです。実際、当時の新聞では、ホストクラブ従業員の男性宅に侵入し、現金約1千万円入りの耐火金庫などを盗んだ疑いで、札幌市内の『不動産業渡邉優樹容疑者』と『飲食店従業員兼近大樹容疑者』が逮捕されたと報じられています」(社会部記者)
“ルフィ”と兼近の意外すぎる共犯の過去…。兼近が執筆した自伝的小説『むき出し』(文藝春秋)でも、当の窃盗事件について描かれたと思われる箇所がある。
「女が攫われたっぽいから確認のために、知り合いの家の鍵を開けてきてくれ」
「事件は、まだまだ収束しそうにありません。“ルフィ”以外にも複数の黒幕の名が挙がっており、全容解明にはかなりの時間がかかりそうです」(前出・社会部記者)