『ONE PIECE』休載、原因は尾田栄一郎氏の「ひどい乱視」…40代から増える目の不調を専門医が解説
《【お知らせ】『ONE PIECE』は再来週発売となる週刊少年ジャンプ29号〜32号まで、尾田先生の目の手術に伴い休載いたします。なお、来週発売の28号には通常通り掲載いたします。読者の皆様をお待たせしてしまい、申し訳ございません。再開は7.18(火)発売の33号を予定しております。》
「尾田さんは『ひどい乱視』を訴えておられますが、一般的に乱視の原因は、角膜と水晶体の歪みによって引き起こされます。前者による歪みを『角膜乱視』、後者による歪みを『水晶体乱視』といいます。
「漫画家のように、作画する際に長時間近くのものを見る必要があったり、ほかの職業でも、パソコンの画面などを長時間じっと見続けたりする職業の方は、毛様体筋の働きで水晶体が変形する際に、水晶体が引っ張られた状態で固定されてしまい、元に戻らなくなってしまうことがあります。
「手術によって乱視が補正されれば、支障はないと考えられます。乱視が軽減されれば、作業効率は上がるのではないでしょうか」
「40歳を超えると20人に1人は緑内障になるといわれていますし、老眼の自覚症状も出現しやすい年齢と言えます。特に近視の方は、緑内障になりやすい傾向にあるので、目の不調を感じたら早めに眼科を受診するようにしましょう」
写真・Rodrigo Reyes Marin/アフロ(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション (C)Amusequest Tokyo Tower LLP
取材協力・吉澤恵理(医療ジャーナリスト)