夫婦の明るい未来のために、関係性を“再構築”する道を選んだということか。
7月25日、「週刊女性RPIME」は、歌手のLiSAと、夫で人気声優の鈴木達夫が、7月上旬に愛知県内の結婚式場で挙式したことを報じた。
報道によると“200年前のヨーロッパ”がテーマの瀟洒な式場で、15万円ほどもするというフラワーモニュメントを展示。さらに、LiSAが美空ひばりの『愛燦燦』を熱唱しながら入場するという演出もある、こだわりぬいた式だったという。
2人が入籍したのは、2020年の1月。コロナ禍で挙式もできぬまま、2021年7月、“事件”が起きた。鈴木の不倫が「文春オンライン」の報道で発覚したのだ。
「鈴木さんはこの報道を受け、自殺未遂騒動を起こし、病院に緊急搬送されたと報じられました。当然、すべての芸能活動は休止に。一方、LiSAさんも心身疲労を理由に一時期、活動を休止していました。当時は『鈴木と早く別れたほうがいい』という周囲からの意見も多かったんです。でもLiSAさんは、彼を見捨てないことにしました」(スポーツ紙記者)
LiSAが大ブレイクしたきっかけは、テレビアニメ版『鬼滅の刃』の主題歌『紅蓮華(ぐれんげ)』を歌ったことだった。同曲は、オリコンで「平成最後の1位」と「令和最初の1位」を同時に達成。また、劇場版の主題歌『炎(ほむら)』も、オリコンで3週連続1位を記録した。
2019年には、『紅蓮華』を引っさげ『NHK紅白歌合戦』にも初出場をはたした。「とにかく礼儀正しく、スタッフに対しても気遣いをしてくれる、優しい人です」と、音楽番組関係者からの評判も高く、翌年もみごとに出場をはたした。
本誌は、そんなLiSAの“素顔”を知る人物を、2020年11月に取材している。
「彼女は中学校のころから、かわいかったですが、なにより歌がうまくて。学校でも目立つ存在でしたね。昔から『こういう人が歌手になるんだな』っていう感じだったので、こうして人気者になっても、むしろ当たり前というか、驚かないです」
LiSAについてそう語るのは、中学時代の同級生だ。LiSAの地元は「刃物の街」として知られる岐阜県関市。本人は、かつてインタビューで「田んぼと山しかないところ」と語ったが、自然豊かな中にも、歴史を感じさせる街並みが印象的だ。
ちなみに彼女の『紅白』出場が決定した2019年、市役所や駅前には、出場を祝う横断幕が出たという。地元の人に声をかけると「ちょっと前まで、関市の有名人といえば綾野剛(高校が関市内)だったけど、今はもう、LiSAだよねー」という言葉が返ってきた。
関市内の県営住宅で暮らしながら、LiSAはミュージカルスクールでのレッスンを受けて育った。そこで音楽への思いを強めていった彼女は、小学校時代、ダンスの勉強のため沖縄へ。その後、中学2年で岐阜県に戻り、バンドでボーカルを担当するなど、地元での音楽活動を本格的にスタートさせた。一緒にカラオケに行ったことがあるという、高校の同級生が語る。
「基本的には、明るくて頑張り屋さんでした。デビューしてからも、新曲が出るとCDを送ってくれました」
音楽活動と並行して、将来の上京のための資金を蓄えるべく、飲食店などでアルバイトを開始。地元での成人式には、“ギャル風”の晴れ着で参加していた。アルバイト先の同僚が、当時の様子を振り返る。
「『かわいい』って言われて、お客さんからも人気でしたよ。バイトのメンバーの誰にでもフレンドリーに接してくれる、優しい人でしたね。夢をかなえて頑張っている姿をテレビ越しで見ることができて、毎日、嬉しく思っています」
デビュー前のLiSAを知る人物が口をそろえて語るのは、逆境をものともしない彼女の“明るさ”だった。苦難を乗り越えた夫婦の未来も、明るいに違いない。
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