「聖とつき合いだしたのは、5年程前からです。そのころの彼は大麻所持の疑いで現行犯逮捕されたばかりで、咳止め薬を大量に飲んだりしていました。彼なりに、クスリと縁を切ろうとしているのかと思っていたんですけどね……。昨年あたりから、明らかにクスリを使っていることがわかるようになりました」
都内在住の20代女性が語る “聖” とは、2月24日、覚醒剤取締法違反(所持)容疑で愛知県警に逮捕された「KAT−TUN」の元メンバー・田中聖容疑者(36)にほかならない。1月30日、ライブハウスでおこなわれる公演のため利用した名古屋市内のホテルで、覚醒剤を所持していた疑いを持たれている。女性が続ける。
「昨年は3回会いました。『千葉のホテルに来て』とLINEが送られてきたのですが、会ったときにはもう目がとろーんとして、呂律が回っていなくて何を言っているのかわからない状態でした。
でも、私が『クスリやってるでしょ』と問い詰めると、『やめてるよ』と言って、すぐにセックスをしようとするんです。もう取り返しがつかないところまで来てしまったんだろうなと思いました」
彼女には薬物の使用を否定した田中容疑者だが、LINEでは「今日はチャリをキメたんだ」「アイスキマってんだよ」といった、薬物を使用しているかのようなメッセージをたびたび送ってきたという。チャリはコカイン、アイスは覚醒剤の隠語だ。
2017年5月に大麻取締法違反容疑で現行犯逮捕され、嫌疑不十分により不起訴処分となっている田中容疑者だが、そんな彼には、あるおぞましい性癖があったという。
「全身にいかついタトゥーが入っていて、『俺のタトゥーはすげーだろ』って自慢してくるんですが、彼が自慢するのはそれだけじゃありません。自慰する動画を撮って、私にLINEで送りつけてくるんです。卑猥なメッセージつきで、去年の秋くらいからは、毎日のように動画を送ってきました。クスリがキマっているから、こんなことをするんだろうと思っていました」
女性のスマホに残された動画は10本以上。なかには、自宅ではない駅のトイレのような場所で撮影したらしい自慰動画もあった。
田中容疑者の薬物使用に疑いを持っている女性は、一人だけではなかった。昨年から田中容疑者とつき合っていたという20代前半の女性が語る。
「昨年12月に彼のライブに行ったら、いつもと様子が違うんです。目がうつろで、ライブ中ずっと手足が震えていました」
彼女はライブ後、田中容疑者とホテルに入ったという。
「彼は『久しぶりだから溜まっている』と言って、何回も行為に及びました。いつもより感情の起伏が激しくて、『痛いことをされたいし、したいんだ』と言っていて、怖かったです。
でも、いちばん怖かったのは翌朝。突然チェックアウトを延長した彼が、得体のしれない液体が入ったVAPE(液体を加熱して吸引する喫煙器具)を取り出したんです。
彼がそれを吸ったあと、『ギリギリで合法だから』と言って、無理やり私も吸わされました。その途端、急に眠くなって、いつのまにか意識が飛んで、目が覚めたら5時間もたっていました。彼は水を大量に飲むし、心と体がバラバラという感じで、どう見ても普通ではありませんでした」
そんな田中容疑者だが、暮らし向きはけっして楽なものではなかったようだ。実際、2017年6月13日号の「週刊女性」によれば、数千万円単位の借金に追われていたことが報道されていた。
「帰り際、彼はお金がなかったのか、一人で先に出てしまい、ホテル代は私が払ったんです。そういったことは一度や二度ではなく、何度かお金を無心されたこともあります」
薬物依存症に詳しいある精神科医は、田中容疑者の奇行をこう分析する。
「一般的には、人前で性器を露出したり、自慰行為をしたりする男性は、なんらかの疾患で認知機能が低下していることが推察されます。とはいえ、かつて脱法ハーブなどと呼ばれた危険ドラッグを使用し、全裸になって街を走ったりする行為が問題になったように、今回の事例も薬物の濫用が原因になっていると考えるのが妥当でしょう」
女性たちが見ていた、田中容疑者の変貌。彼は本当に踏み越えてはいけない一線を越えてしまったのかもしれないーー。
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