5月11日、ダチョウ倶楽部のメンバー・上島竜兵さんが亡くなったことがわかった。享年61。
還暦を迎えても、まだまだ現役だった上島さんの突然過ぎる訃報に、多くの芸人が驚きと追悼の言葉を寄せている。
同日に放送された朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)で、司会を務める加藤浩次は「僕もビックリしています」と複雑な表情を浮かべ、「『めちゃイケ』で熱湯風呂を教えてもらうことがあって、一緒に芸を出来たのがうれしかったのを覚えてます」と振り返った。
また『ポップUP!』(フジテレビ系)の水曜日レギュラーであるおぎやはぎ・小木博明も「優しいんですよ。僕らが出始めたころも偉ぶらないで、低姿勢で接してくれる。大好きな先輩でした。今でもショックで、つらいです」と上島さんを悼んだ。
「安田大サーカス・クロちゃんをはじめ、NON STYLE 井上裕介さん、品川庄司・品川祐さんなど、多くの後輩芸人がSNS上で追悼のコメントを綴っています。
『めざまし8』(フジテレビ系)では、EXIT・兼近大樹さんが涙ぐみながら生前の上島さんについて語るなど、若手からも慕われていた。
ダウンタウンらもその“名人芸”には一目を置く、まさに、“芸人に愛される芸人”だったのではないでしょうか」(お笑い誌ライター)
上島さんは本誌でも、その名人芸を披露してくれていた。
2000年7月――。頭には手ぬぐいと学生帽、ふんどし一丁で手に太鼓を持って、撮影に臨んだ上島さん。同年6月11日放送の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)で披露した「豆しぼり男」の姿だった。
同番組の人気企画「ハイテンションバトル」で、「マメ、マメしぼり~、マメしぼり~」と歌っては、激昂したり、涙を浮かべたりと熱演。番組内で松本人志は、「正直、キミは眼中になかったけど、ダイヤモンドだったんやねぇ」と脱帽していた。この回、松本は罰ゲームとしてもう一度「豆しぼり」を見ることになったが、爆笑で崩れ落ちてしまい「もう勘弁してください……」と、土下座するほどだった。
本誌の取材に上島さんは、番組終了後にもダウンタウンから絶賛されたことを明かしてくれていた。
「最後の、泣くトコね、これは企業秘密なんだけど(笑)、ノドに舌を入れるの。これで1分で涙が出てきますよ」
視聴者のみならず、スタジオも笑顔にし続けた上島さん……芸能界でのショックも大きい。
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