あまりに衝撃的な “結末” だ――。
エレクトリカルパレードをBGMに、ボストンバックのなかに自らすっぽりと全身を収める芸で人気を博したエスパー伊東。2018年、右変形性股関節症によりパフォーマンスが困難になったとして、芸能活動の一時休止を発表していた。
5月3日、『週刊女性PRIME』は、そんなエスパーの現状を4月上旬に面会したという所属事務所代表・ビトたけしに取材して報じた。
「2019年には、多発性脳梗塞を患い、2020年に高齢者施設で生活をしていると報じられています。コロナ禍の影響で、事務所関係者といえどなかなか面会できなかったようで、近況がわからない状態でした。
同誌によると、現在のエスパーさんは認知症が進行しており、話すこともあまりできず、気分や体調次第で目を開けないこともあるそうです。収入がなく生活保護を受けているため、治療費を捻出することが難しい状態だということです」(芸能記者)
エスパーは現在62歳。ファンからは復活を願う声が多数出ているが、予防医療研究協会の理事長で、精神科医の髙木希奈氏は、「回復は難しいのではないか」と語る。
「脳梗塞後に起きる認知症は、『血管性認知症』と呼ばれるタイプのものです。認知症自体は、治療によって多少改善が見られたり、進行を遅らせることはできても、病前の状態に完全に戻るということは難しく、徐々に進行する疾患です。残念ながら、回復は困難だと思われます」
人と話すこともあまりできないというエスパー。このままではQOLの低下も心配だ。ケアマネージャーとして長年、介護問題に関わる大澤良江さんは、次のように話す。
「基本的には、生活保護の医療扶助で治療をうけることができると思います。また、報道によれば、脳梗塞の言語障害もあるということです。医師の見解が必要なのは大前提でありますが、介護保険における第2号被保険者扱いだと思います。
その場合、要介護(要支援)認定を受け、介護サービスを受けることができますので、ケアマネージャーまたは、最寄りの福祉課に相談することが必要です。
ご自分、もしくは周囲の方が相談しないと、日常生活に支障が出てしまう場合もありますので、サポートしてほしいですね」
完全復活は望めないとしても、少しでも楽しく生活してほしいものだが……。
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