巻き返しの契機となるか─。横浜DeNAは、本拠地・横浜スタジアムでパ・リーグ2位のソフトバンクを迎え撃つ。現在、負け越し6でセ・リーグ5位に沈むが、新型コロナウイルス感染や負傷で離脱していたメンバーが続々と復帰。好材料ととともに、新たな局面へ向かう。
チーム防御率は12球団ワーストの4・26(23日時点)。昨季から続く歯がゆい現状に木塚投手コーチは、「出してはいけない出塁や防げる長打があった。防げるものは防ぐ」と引き締める。
ただ、明るい要素も少なくない。負傷で開幕不在だったエース今永が17日の中日戦で3年ぶりの完封勝利。交流戦では昨季、防御率1・42と抜群の安定感を見せており、獅子奮迅の働きをしてくれそうだ。
パ・リーグ打線に無類の強さを誇る浜口が戻るのも追い風だ。昨年の交流戦では完封を含む2勝を挙げ、防御率0・90はトップタイだった。救援陣では右肩の張りのためファームで調整中の三嶋が、22日にイースタン・リーグで登板しており、1軍復帰に期待がかかる。
森の復帰で攻撃変化なるか
一方、打線は主砲牧が打率、本塁打、打点全てでリーグ上位とけん引するものの打率1割台と苦しむ桑原が不安材料だ。三浦監督は22日のヤクルト戦後に組み替えを示唆。カンフル剤となりそうなのが3年目の森だ。
春季キャンプで猛アピールも、最終日のオープン戦での負傷で無念の離脱。再起を図り、ファームで打率3割3分3厘をマークし、状態を上げてきている。一つ先の塁を陥れる俊足を備えるだけに、攻撃に変化をもたらすことができるか。
キャンプから掲げる1点を奪い取る野球はまだ道半ば。石井野手総合コーチは「どれだけ我慢して継続していけるか」と強い覚悟を示す。
昨季の交流戦は9勝6敗3分けで過去最高に並ぶ3位と好成績を残した。「交流戦をきっかけに上位に入れるよう一戦一戦大切に戦いたい」と牧。ロッテ・佐々木朗との対決を熱望しつつ、反転攻勢を誓った。
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