昨季の開幕投手がキャンプ序盤からギアを最大に上げている。6年目の横浜DeNA浜口がフリー打撃に登板。若手有望株の森、知野を相手に42球を投げ、「ブルペンで取り組んでいることが、バッターに対して出せたかな」と汗を拭った。
第2クールから投手陣に変化球が解禁されたが、全球直球を投じた。「前のクールで『ストレートのみ』というテーマがあった。しっかり打者に対してできるかということに重きを置いた」。森のバットを折るなど、球の力強さは健在だ。
今キャンプで特に目を引いたのは3日の投球練習だ。同じ時間帯に投げ始めた大貫、東ら投手陣が続々と引き揚げる中、浜口は一向に終わらない。
「周りの投手もかなり気合が入っていたし、集中力が高くて刺激を受けるブルペンだった。もっと良くなりそうだと思ったので自然に」と、40~50球予定だった球数は100球近くに達した。
1年目は10勝をマークするも以降は伸び悩んでいる。初の大役を任された昨シーズンも5勝7敗と結果を残せなかった。
「(開幕投手の)レベルにまだまだ到達できていない。先発投手の6人しかない枠を奪わないといけない立場」と現在地を冷静に見詰める。
課題は分かっている。「僕の場合はストライクゾーンで勝負するのが大事。そこから改善しないといけないと思っている」。腕を振り続け、理想のフォームを固めていく。
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