横浜DeNAの伊藤光捕手(34)が9日、横浜市中区の球団事務所で契約更改交渉を行い、野球協約の減額制限(1億円超は40%)を超える4750万円減の年俸6500万円プラス出来高でサインした。
海外フリーエージェント(FA)権は行使せず、新たに2年契約を締結。「ベイスターズに貢献できる契約をいただいた」と話した。4年契約最終年の今季は61試合で打率2割2分5厘、1本塁打、8打点だった。
坂本裕哉投手(26)も同日、横須賀市内で300万円減の2千万円で更改。先発で2試合、中継ぎで11試合に登板し、2年連続で勝ち星はなかった。(金額は推定)
バウアー専属「苦しかった」
大幅ダウン提示を受けた伊藤は、金額に納得している。それよりも喜んだのは、練習から実直に取り組む姿勢を球団から評価されて結んだ新たな2年契約だ。
海外FA権を行使する気持ちはもともと一切なし。「(個人の)結果は出なかったが、自分がどのようにチームに貢献できていたかが契約に反映されたと思う」と相思相愛を喜んだ。
毎年けがに悩まされており、シーズン中は治療に細心の注意を払った。、「何年かぶりに1年間帯同できた。たくさん取り組んできたことが結果に表れた」とうなずく。
直近3年間は筋肉量や体の可動域などのデータを集めており、「年々上がっている。体の数値を上げているのと同時に、けが防止にもつながっている。技術にも生かしたい」と意気込む。
今シーズンはバウアーの専属捕手を任され、「苦しかった。楽しいとは思えなかった。いい投手であればあるほど勝たなければいけない」と重圧とも向き合った。
オフに入ってからバウアーと食事を共にし、日米でのデータ野球の差などを話し合ったという。「またバッテリーを組みたい。学ぶことしかない」と去就が未定の相棒にラブコールを送る。
来季17年目。ベテランは「(個人成績の)全ての数字を上げることができれば、チームにもっといい影響が与えられて、得点や勝利数はもっと増える。キャリアハイが出れば一番いい」。老け込むつもりはない。
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