横浜DeNAの伊勢大夢投手(25)と石川達也投手(25)が4日、横浜市中区の球団事務所で契約更改交渉を行った。
石川は1160万円増の1600万円で更改。28試合に投げて防御率1・97だった。(金額は推定)
昨季途中に支配下登録された石川が、今季開幕1軍入りとクライマックスシリーズ(CS)も経験。3・6倍と大幅アップを勝ち取り「100日以上1軍にいられたし、そこに関しては良かった」とうなずいた。
ベストゲームはCS進出を決めた9月29日の阪神戦(横浜)。1点リードの五回2死満塁で、佐藤輝から空振り三振を奪った試合を挙げた。「勝っている場面で、ホールドシチュエーションで投げさせてもらって、本当にいい経験をさせてもらった」と振り返る。
その後も首脳陣の信頼を積み上げ、CSでも登板した。「1軍に1年間いるという体、メンタルのきつさは重々痛感した。来年に、本当に生かしていきたい」
飛躍の土台を築き、交渉では背番号変更を申し出た。希望したのは46番。「プロに入って右も左も分からない状況の中で、キャッチボールの大事さだとか、中継ぎのあり方を教えていただいた」と、今季限りで退団した田中健二朗が背負ってきた数字だ。
「知らない人につけてもらうよりは、お前につけてほしい」。尊敬する同じ左腕先輩から、食事の席でそう言われ「つけさせてください」と返事したという。
マウンド度胸の良さも受け継ぐ。「(田中が)3ボールになったとき、ど真ん中に投げて抑えた試合があった。開き直って、打たれてもいいやってくらいの気持ちだったと聞いて、僕の中での考え方が変わった」と明かす。
エスコバーが退団し、左の救援投手はさらに手薄になった。石川は「左の中継ぎ一番手としてやっていかないといけない」と新背番号に誓う。掲げた数字は50試合登板。「しっかり投げられるように、オフからしっかり体をつくってチームのリーグ優勝、日本一に貢献したい」
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