ドラフト1位新人の松尾汐恩捕手(19)が2年目の飛躍を期す。今季はイースタン・リーグ104試合の出場で打率2割7分7厘、7本塁打、51打点を記録し、大器の片りんを見せた。「来季は1軍で活躍したい」とプロデビューを狙う。
11月の秋季練習では、大声を上げながら豪快な打球を何度もスタンドに放り込んだ。「振る力はついた。ティーバッティングとかでも一球一球、全力で打てるようになった」と好感触を得た。
強豪の大阪桐蔭高から入団し、6月には1軍初昇格も果たした。「(2軍とは)空気感の違いがある。選手一人一人が試合に挑むルーティンで変わったもの、違ったものを持っていた。すごいなと感じた」。3日で出場選手登録を外れたが、味わった雰囲気は格別だった。
鈴木打撃コーチからは「初球から振れる準備をしてこい」とアドバイスされたといい、「もともと自分は初球からあまり振らないが、それを言われてから変わった。気持ち的にも」と語る。9月の2軍戦では人生初というサイクル安打も達成した。
初めてのことばかりの1年間。「ストレッチ不足もトレーナーさんと話し合って(改善)できた。シーズン中のウエートトレーニングも正直めっちゃつらかったけど、後半はそれも慣れてきた」という。体重は1年間で4キロほど増え、「ズボンがぱつぱつ」と笑う。
プロ入りし、初めてのオフの自主トレはベテラン戸柱に弟子入りする。「体のレベルアップ。土台づくりにまずは重きを置いてやりたい。ウエートと体の強さ、守備をやりたい」と多くを吸収し、成長する。
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