ベイスターズが日本一に立った24年前に生まれたプレーヤー、いわゆる「1998年世代」が、再び輝かしい未来をつくるべく日々研さんを積んでいる。彼らにチームや野球への思いを語ってもらう企画「1998 Generation」。救援陣の一角として開幕から奮闘する2年目の入江大生投手(23)は、待望のプロ初白星を糧に、さらなる成長を求めている。
5月5日の中日戦で初勝利を手にすることができました。自分にとっての第一歩。一緒にお立ち台に上がった牧とはあれから特段話はしてないけれど、また一緒に立ちたい思いが強くなりました。
牧は同じ2年目だけどチームの中心にいて、日々の生活に妥協がない。完璧な人間なんですよ。大学3年で出会ったときから何一つ変わっていない。すごいっすよね。
ウイニングボールは担当スカウトの八馬(幹典)さんにプレゼントすることを決めてました。早い段階から目を付けてもらって、自分が(昨年8月に)手術したときに謝ったら、「俺は信じているから気にするな」と激励の言葉をくれました。自分のことを第一に考えてくれて、いい結果を出して喜ばせたかった。両親にはこれから何勝かするか分からないけど、そこでプレゼントしたい。
プレゼントと言えば、記念として佐野さんからは財布、伊勢さんからバッグをもらいました。自分も早く誰かに与えられるような存在になりたいですね。
打たれても抑えても
1年目の先発から役割が変わり、今は中継ぎとして変化球の精度にこだわっています。特に左打者への与四球が多く、ファウルで粘られると苦しくなるので、カウントを簡単に取ることや決め球を意識しています。けん制の練習であえてフォークボールやスライダーを投げるなど、良い感触を探して工夫しています。
打たれても抑えても、次の日はまた試合の準備をする。初めてのことで分からないことも多いけど、三嶋さんや伊勢さんら先輩たちがアドバイスをくれる環境にある。昨季はチームに迷惑を掛けた分、これからも1打者、1アウト、1イニング、1試合でも多く必要とされる場面で投げ続けたい。
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