横浜DeNAの春季キャンプがほぼ折り返しを迎えた。主力選手が集うアトムホームスタジアム宜野湾では、今季復帰の藤田一也内野手(39)も汗を流している。三浦監督が絶大な信頼を寄せるベテランに、10年ぶりに古巣で迎えたキャンプについて聞いた。
-キャンプ初日のランチ特打で三浦監督の投げるボールを打った。
「監督の思いを感じた。以前の在籍時には投げてもらうことはなかった。同じユニホームを着て、キャンプができていることがうれしかった」
-2日目もランチ特打の予定だったが姿が見えず、報道陣からも心配の声が上がった。
「初日を終えて、体の状態が自分の想定よりも良くなくてメニューが変更になった。監督には『体のことを考えて、自分のペースでやってくれていい』と言われていたが、どうしても気持ちが入って飛ばしすぎてしまった面がある。ここからまたコンディションを上げていきたい」
-バント練習では佐野選手や桑原選手に助言する場面もあった。
「自分からアドバイスをするのは苦手だけど、質問をされたらしっかりと答えたい。少しでもプラスになるアドバイスができたらいいと思う」
-ポジション争いをしながら、若手の手本としての役割も求められる。難しい立ち位置だと思う。
「お手本になるかは分からないが、しっかりとライバルとして争うことでチーム力が上がってくれたらいい」
-新型コロナウイルス禍で引き続き制限下でのキャンプ。難しさは。
「(練習メニューの変更もあって)他の選手としっかり話すことができていない。宿舎での食事の際も会話を控えなければならないので、コミュニケーションをもっと取れたらとは思う」
-印象に残った選手は。
「森選手。3年目なのに練習前のミーティングでみんなを盛り上げていた。楽天時代にファームで対戦した時は、そういうことができるようには見えなかった。明るくていい選手」
-今後の展望は。
「コンディションが整わないと実戦には入っていけない。開幕まで1カ月半あるので、焦らないことを心掛けて進んでいきたい」
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