地元へ恩返しする夢をようやくかなえた。
プロ8年目を迎えた横浜DeNAの倉本寿彦内野手(31)が15日、茅ケ崎公園野球場で小学生を対象にした野球教室を初開催。
茅ケ崎市内の21チームから集まった38人にキャッチボールや走塁、打撃の基本を指導しながら楽しいひとときを過ごした。
「グラブの近くに右手を置いて、ボールを一緒に持ってこられるように」。本職の内野守備では、流れるようなハンドリングを披露した倉本。ルーティンとする朝晩のストレッチなども紹介し、「毎日こつこつできることを続け、野球がうまくなりたい気持ちを大切に過ごしてほしい」とエールを送った。
野球教室は自身の後援会や茅ケ崎野球協会の協力で実現。「プロに入ってからずっと地元でやりたいとお願いしていた。野球人口も減っているし、来年、再来年もできるように頑張らないと」。練習後には記念撮影をしたり、サインボールをプレゼントしたりした。
憧れのプロ選手と直接触れ合えるチャンスに、子どもたちが率先して質問する姿も。打撃指導を受けた鶴嶺ストロングボーイズの笠谷隆太郎さん(11)は目を輝かせる。「教えてもらったことをチーム全員に伝えたい。実際に会うのは初めて。体が大きくて格好良かった。すごく楽しかった」。故郷を大切にする背番号5の思いは届いた。
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