プレスクールに初登校することを心待ちにしていた4歳男児。しかしその楽しみはあっけなく奪われてしまった。ロングへアが原因で学校側が男児の登校を許可しなかったという。『Inside Edition』『NBC12 WWBT Richmond News』『WGHP Fox 8』など複数メディアが伝えた。
米テキサス州モントベルビューに暮らすジェイベス・オーツ君(4歳)は、この新学期から通学区になっている「Barbers Hill Independent School District(バーバーズ・ヒル・インディペンデント・スクール・ディストリクト)」に通う予定になっていた。
ジェイベス君は生まれてから髪を一度も切ったことがなく、今は胸のあたりまで伸びている。母のジェシカさんによると「息子のロングヘアは個性の一つ」であると同時に、家族はココパ・インディアンの血を引いているため髪を伸ばすことは強さの象徴であり文化だという。
ジェシカさんはジェイベス君を入学させる前、念のために学校側に髪のポリシーを尋ねていた。すると「ロングヘアを保つことが宗教や文化に関係するという理由を記述した書類を提出してくれれば問題ない」という返答を学校側から受け、書類を提出しようとしていた矢先、学校側が突然ジェイベス君の登校を認めないと言い出した。ジェシカさんはこのように明かしている。
「21日の朝、息子の髪をお団子に結って小さな黒い髪留めをつけて登校させたんです。その昼に学校から連絡があって、息子の髪留めが不適切だと言い、ロングヘアは学校ポリシーに反するから認められないと言われてしまいました。」
学校のドレスコードによると「男児生徒は髪が目、耳、首の上であること」となっており、学校側は「学区の教育委員会は地域の期待に沿うことができるような極めて基本的な規則を定めており、学校側としてはその方針に従うまでです」と述べている。
学校規定に沿って短くカットするまで登校を拒否されてしまったジェイベス君は、なぜ自分が学校に行けないのか理解できないまま、現在は自宅で過ごしている。ジェシカさんは最後にこのように語った。
「女子児童には髪に関してのポリシーが何もないなんて、露骨な性差別です。短い髪の男児だけが教育を許可されるというのはバカバカし過ぎます。息子だって他の子たちと同じようにこの学校で教育を受けることが許されるべきなんです。こんなことが原因で息子が登校できないなんて、非常に腹立たしいしとんでもない時代遅れですよ。息子は自分のヘアスタイルを気に入っています。息子の髪は切らずに、私は学校と闘います。」
画像は『Inside Edition 2017年8月22日付「School Blocks 4-Year-Old Boy With Long Hair From Attending:‘It's Outrageous and Outdated’」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)