清野菜名&横浜流星が主演するドラマ「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系)が3月15日(日)に最終回を迎える。ドラマ初主演の横浜は、今作で視聴者に俳優としての存在感を強く印象付けている。
強烈な印象を残した“佐島との激突”シーン
「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」は、“ミスパンダ”こと川田レン(清野菜名)と、彼女を操る“飼育員さん”こと森島直輝(横浜流星)が世の中のグレーな事件にシロクロつけるシニカルミステリー。
だが、ドラマはやがて父・哲也(田中圭)を殺された直輝の復讐劇という側面が強くなっていき、3月8日放送の第9話では哲也殺害の“黒幕”が判明。直輝が復讐を実行するまでが描かれた。
端正なルックスで、ビジュアル面の人気も高かった横浜。「シロクロ」序盤では、毎回のように挿入された見事なアクションシーンでも視聴者を魅了した。
だが、ドラマが進むにつれて直輝の言動の端々に“心の闇”が覗き始めると、SNSでも「横浜流星くんの演技が凄い」「こんな横浜流星見たことない」といった感想が目立ち始めた。
とりわけ7話ラスト、哲也が誘拐犯の罪を着せられたことを知ったシーン、8話での“Mr.ノーコンプライアンス”こと佐島法務大臣(佐藤二朗)との激突、そして9話の黒幕との対峙では、我を忘れたように憎しみの涙を流して慟哭した。
愛する娘を守るため、哲也殺害の罪をかぶり直輝と向き合った佐島。演じた佐藤はTwitterで8話の激突シーンを振り返り、「芝居は、どちらか一方だけが良くていいシーンになることはない。僕は本当に素晴らしい相手役に恵まれた。僕も相手役にそう感じてもらえるよう必死だった。流星、ありがとさん」とツイート。
自ら劇団を主宰し、映画「はるヲうるひと」(5月15日公開)では原作・脚本・監督も務めるベテラン俳優の佐藤をして「素晴らしい相手役に恵まれた」と言わしめた横浜の演技に、多くの視聴者が心を震わせた。
復讐を経て、直輝はふたたび歩き出す
横浜は今作がドラマ初主演。「烈車戦隊トッキュウジャー」(2014-2015年、テレビ朝日)を経て、俳優の道で生きていくと決めてから5年。昨年は1月期のドラマ「初めて恋をした日に読む話」(TBS系)の“ゆりゆり”こと由利匡平役で注目を浴びたほか、映画「愛唄 -約束のナクヒトー」など4作品、ドラマも「あなたの番です-反撃編-」(日本テレビ系)、「4分間のマリーゴールド」(TBS系)と立て続けに出演し、大活躍で“2019年の顔”と評された。
地に足をつけ、歩いてきた俳優人生。その積み重ねが糧となり、「シロクロ」ではドラマ初主演ながら強烈な役柄を与えられたが、ベテラン俳優にも一歩も引かぬ存在感で記憶に残る名シーンを作り上げた。
最終回では、直輝の復讐の“その後”が描かれる。人生の大きな目的であり続けた復讐を経て、直輝はどんな“その後”を歩き始めるのか…。最終回放送後にはHuluで、“5年後”の直輝を描くアナザーストーリーも配信されるという。
一連の壮絶な復讐シーンを経て、直輝が積年の思いをどう着地させ、“その後”をどう生きていくのか。レンとリコ(清野)への思いに決着をつけることはできるのか――。直輝の決断をしっかりと見届けたい。(ザテレビジョン)