担任から性暴力…「自分が壊れてもいい」と向き合った、30年前の悲劇。女性が実名で語り続ける理由
毎日新聞
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  • 総評下村健一

    思い出したくない過去の出来事の実名での告白にとどまらず、そこから加害者の謝罪獲得までに至った道程や、さらに会を立ち上げて輪を広げていったプロセス、そして最後にはその団体につながるバナーまでが用意されていて、同じ被害で苦しんでいる人たちにとってダイレクトに役立つ記事! LINE記事はスマホを通じて、新聞やテレビ以上にパーソナルな環境で見られている可能性が高いだろうから、当事者にはよりピンポイントで刺さりやすいことが期待される。 「手応えを感じていますか」という記者の定番の質問に平野さんが「面食らったような顔で」Noと答えた、というエピソードは印象的だ。愚問だったとカットせず、この問答にこそ価値があると判断して正直に載せてくれたおかげで、"頑張ってる平野さん"というちょっといい話のような生ぬるい錯覚で読み終えかけた読者は、ハッと目を覚まさせられる。

LINE NEWS編集部より

小学校の担任からの性暴力によって今もPTSDに悩まされている女性が、加害者と対峙する姿を描いています。30年越しの"謝罪"までの道のり、被害者の終わらない苦しみに焦点を当て、子どもの性被害という根深い問題に切り込んでいます。