「生まれてきてよかった」難病・顔面動静脈奇形の河除静香さん 見た目の悩みを乗り越え“この顔だからこそできること”
チューリップテレビ
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  • 総評下村健一

    顔に大きな変形やアザなどがある人と出会うと、一瞬たじろぐ態度を取ってしまう人は少なくないだろう。それは、慣れていない"見た目"に接したときの自然な反応で、私自身も取材で多くの当事者さんと出会うまでは、やはり内心ギョッとしていたと思う。 問題は、その最初の一瞬を過ぎた後。そのまま拒否反応に移行してしまうか、当たり前の対人態度にスッと戻れるか、自分自身が問われる。その意味で、河除さんの姿が冒頭にバンと示されるこの記事は、今年の全ノミネートの中で最も読者が「私はどうなんだ」と揺さぶられる記事だ。 ラストを「本当は、こういったテーマの取材が必要なくなるような社会になってほしい」と言う河除さんの言葉で締めて、この記事が成立すること自体どうなのよ?と問いかけているのも響く。

LINE NEWS編集部より

顔に血管の塊ができる難病を抱え、生きづらさを感じてきた女性。彼女の実体験をテーマにした一人芝居と、つらい経験を乗り越えた半生を織り交ぜながら、"いろんな人がいて当たり前の社会"について問うきっかけを投げかけています。