いまも癒えない「能登半島地震」惨状の爪痕…避難者は3000人超え「ここにはもう住めない」
現代ビジネス
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  • 総評下村健一

    災害などの長期取材には、マンネリ化の弊害がつきまとう。被取材者(当事者)の方々の苦闘は日々続いているのに、取材者も読者も冷酷なほどに飽きてゆく。 飽きた取材者は飽きた読者をつなぎとめるべく《新しい切り口での企画モノ》に注力し、結果的に、基本的な全体像を俯瞰して伝えてくれる記事が減っていってしまう。 そんな中でこの記事は、発災から5カ月の時点での「能登の今」を、LINEユーザーに素直に見せてくれる。それも、「金沢で車を借りて」から始まって、「目に飛び込んで来たのが」「手に取ってよく見ると」等々、その日の記者の日記(ジャーナル)のようで読みやすい。まさに"ジャーナリスト"だ。 だが、そんな平明さの中に、時おり記者ならではの視座(過去の被災地取材体験との対比など)が織り交ぜられ、読者の理解が深まる。また再訪の日記が読みたい。

LINE NEWS編集部より

最大震度7を観測した地震から5カ月後の能登半島の実情を切り取った記事。取材者の足取りとともに、ガレキや倒壊した建物などがいまだ残る街の風景や、能登で現地の人々が抱える「復興」への複雑な思いを伝えています。