今回放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜 4時放送)では、以前お邪魔した"最強ゴミ屋敷"代々木に住む前田さんの元を訪ねました。"年末新企画"として、ゴミ屋敷の大掃除を実施します。
家の中にお邪魔すると、さっそく一面ゴミの山! 前田さんは「汚いですけど」と言いながら、こたつに入ることを勧めてくれました。
前田さんと出会ったのは、2016年8月。亡くなったお父さんの遺産と家を相続して生活していると話していました。「安いから」という理由で納豆しか食べていないそうで、家の床には納豆パックのゴミが散らばっています。
片付けは、まずは開かずの玄関からスタート。新聞の山のせいでドアが動かなくなっていました。「かわいそうだから拾った」という無関係な学校の同窓会名簿や、亡くなった妹さんの卒業アルバムなども整理しながら片付けると、なんと20年以上ぶりに玄関のドアを開くことができました。この時点で出たゴミは200kg。
次に手をつけるのはキッチン。その前に前田さんは、いつもの納豆に生のたまねぎを合わせて腹ごしらえを始めます。炊飯器からは炊きたての玄米ご飯が出てきました。それをダイレクトにスプーンですくって食べ始める前田さん。噛み締めながら食べる理由は「虫歯を熱いもので押して治している」ため。
スタッフは、前から気になっていた前田さんお手製にんにく醤油を試食。
使ったお茶碗を洗わずに棚にしまい、お片づけを再開します。キッチンは納豆のゴミで狭くなっていたので、とにかく捨てまくりました。
この日の作業は一旦終了。そこで前田さんから「泊まっていけばいいじゃん」という衝撃の提案が。断れなくなったスタッフは「お言葉に甘えて」と、前田さんのお家で夜を明かすことにしました。
翌朝、生活拠点である居間の片付けから始めました。前田さん自身も驚くほど、本がたくさん出てきました。虫が歩いているのを見て「俺よくこんなところに住んでたな」とつぶやく前田さんは、やっと自分の家の汚さがわかってきた様子。
アルバムが大量に出てきました。中には前田さんの幼少期の写真が挟まっています。写真を見て、それがどこに行ったときのものかをすぐに言える前田さん。それぞれに思い出があるから覚えているのだと話します。小学生時代の日記を読みながらしみじみ。
ついに居間の掃除も終わり、最後のゴミ袋を片付けます。2日間かけて出てきたゴミの総重量は、なんと1t。回収代金は32万円超えです。
改めて、キレイになった自分のお部屋を見て「こんな汚いところに住んでると思わなかった」と驚く前田さん。すっきりした気持ちで新年を迎えられそうです。
お父さんが亡くなってから1人で生きている前田さんは、「寂しいっちゃ寂しいけど、散歩ができればいい」と話します。孤独を紛らわすため、新宿歌舞伎町の方へ歩いていくこともあるそう。しかし最近は、散歩をするための体力もどんどん減ってきているようです。キレイなおうちで、元気に新年を迎えてくださいね!