10月10日(木)深夜1時からスタートしたテレビ東京の新ドラマ『新米姉妹のふたりごはん』。ドラマでは山田杏奈、大友花恋がW主演を務める。
原作は『月刊コミック電撃大王』で連載する人気コミック。親の再婚で突然姉妹となった女子高生2人が、料理を通じて絆を深めていく物語だ。実写化が発表された8月にはTwitterのトレンド入りするなど、ファンの期待も高く、ドラマ第1話も話題を呼んだ。
主役の姉妹の一人「サチ」を演じるのは、2018年の映画「ミスミソウ」で初主演を果たし、数々の映画やドラマに出演する期待の若手女優・山田杏奈だ。
テレ東プラスでは、「あやり」役の大友に続き、山田をインタビュー。ドラマの食事シーンの裏にあった努力や、共演の大友への思い。さらに弟へのツンデレぶりも明かしてくれた。
【大友花恋へのインタビューはこちら】
ーー『新米姉妹のふたりごはん』出演のオファーを知ったとき、どう感じましたか。
お話をいただいてから原作コミックを読んだのですが、ごはんがすごくおいしそうに描かれていて、食べ物の魅力を改めて感じました。
私自身、料理を作ることも大好きで、食べることも大好きなので、ドラマの中でそうした部分をうまく表現したいなと思いました。
ーーこれまで、どちらかといえば影のある役が多かった印象ですが、今回演じるサチは根っからの明るいキャラクターになります。演じるのは大変ですか。
ものすごく大変です。今までも「この子明るいな」って思う役を演じたことはあるんですけど、それと同じくらい闇が深かったり、抱えたものを繕うために明るくしている子だったので。
サチは根っから明るいし、動いて考えるような子なので「今まですごく落ち込んでいたのに、なんで急に笑うんだろう」とすごく考えてしまっていたんですが、監督から「サチはそういう子なので考えなくていい。むしろ考えない方がいいよ」とアドバイスをもらいました。
直前まで笑っていたのにシュンとなったり、一言でパッと明るくなる。コロコロと表情が変わるのが魅力的な子。基本は笑顔ベース。困っているときも口角は上がっている感じで演じています。
サチのほっとけないかわいさを出せたらいいなと思ってます。
ーー普段の山田さんの性格ともサチとは真逆ですか。
はい。私は笑い上戸ではあるんですけど、普段からニコニコしているわけではなくて。私の中のMAXテンションが、普段のサチみたいな感じです(笑)
ーー大友さんが内向的なあやり、山田さんが明るいサチと、普段とは逆の性格を演じているのもドラマの面白さですね。共演の大友さんの印象はどうですか。
ものすごく素敵な方です。優しいし、明るいし、周りのことをよく見ていて気遣ってくれます。
今回が初共演だったんですが、最初に会ったときから、この人ならずっと撮影をやっていける、と思いました。今も空き時間にはよくしゃべっています。
話題は食べ物の話が多いです。撮影中、2人で料理を作っているときに「小籠包食べたいね」と話していて、周りのスタッフさんに驚かれます(笑)
2人とも「今これが食べたい」と思うものが一緒なんです。お互い「味覚が似てるね」って話しています。
ーーサチは人との距離を縮めることが得意な子ですが、山田さん自身は人との距離を縮めるのが苦手と別のインタビューで答えてましたね。
部屋に2人でいて、話さなければいけない状況ってあるじゃないですか。私はそういうとき、本当に話せない。自然と言葉が出てこない人なんです。
でも最近、そんなときは身の回りにあることを話せばいいんだとわかったんです。
会議室のような何もない場所だったとしても、服だとか見えてわかる物の話をしたり、食べ物とかそこにある物の話をする。
そういう他愛もない話の方が会話が続くことに気づいたので、会話の取っ掛かりにしています。そうすると以前よりはかなりしゃべれるようになりました。
ーーサチがおいしく食べる姿はこのドラマのポイントです。これまでおいしく食べる演技ってしたことありますか。
何気なく食べながら話すシーンの経験はあるんですが、しっかりご飯を食べて「おいしい」というような演技はあまりないです。
口の中に入れてから感想を言うのは、普段ならできているのに、演技だと難しくて「うわっ、まだ口の中に残っているのにセリフを言わなきゃ」と1話の撮影のときにはなってました。
リハーサル中、セリフを言ったら口からバッと出たり(笑)。最近は上手に食べながら話せるようになりました。
ーー食レポであったり、テレビに映る食べる人は気になりますか。
ギャル曽根さんがテレビに出ていると「なんで、こんなにおいしそうに食べられるんだろう」と見ちゃいます。
今はどうやって食べたら綺麗に見えるかも考えています。サチはそんなにおしとやかに食べなくてもいいんですが、食べ方が汚いと、見てる人がそちらに気をとられてしまう。
やっぱり役的に大きく食べたいんです。大きく食べて、綺麗に口に入れて、おいしそうに食べたい。家でのごはんも録画しながら食べて「この角度になったら、口の中のものが見えない」とか練習しています。
ーー料理自体は得意ということですが、得意料理は?
割と何でも作れます。和食を作ることが多いですね。
だし巻き卵を綺麗に作りたくて、何年も前からずっと練習しているんですが、最近はお家のフライパンだったら安定して綺麗にできます。
卵料理が好きで、オムレツも最近はナイフで割ったら、とろーっと出てくるものが作れるようになりました。
ーードラマは、義理の姉妹の触れ合いも見どころです。
1話に1回は2人の距離が詰まるシーンがあります。
中学、高校生の女の子同士って自然と、ためらわず手をつないで歩いていたりするじゃないですか。「そういえば、昔は壁なんてなかったな」と、忘れていた感覚を演じていて味わいました。
私の友達にもスッと腕を組んでくる子とかいて、私は「おおっ」と驚いちゃう方なんですけど、サチはナチュラルにそれができる子。
2人の距離が毎回縮まっていく姿を微笑ましく見ていただけたらうれしいです。丁寧に撮ってくださっているので、ちょっとした表情、仕草も気をつけて演じているので、そこにも注目してみてください。
ーー山田さん自身には弟さんがいますね。自分ではよいお姉ちゃんだと思いますか。
そうは思わないです。どちらかというと弟の方が私に気を使ってくれたり、優しいですね。弟の方が昔から我慢してきてくれたなと、実家を出てからすごく感じます。
今はたまにしか弟には会わないんですが、その分「かわいい!」と思います。年頃の高校生なので、そんなに口数が多いわけじゃないし、すごくベタベタ仲が良いわけではないんですけど。
ーー弟さんのどんな部分がかわいいんですか。
私は弟に仕事の話を全然しないんですが、たまに「この間、こういう仕事をしたんだよ」と話すと、「それ見たよ」と言ってくれて「かわいい」って思っちゃいます。
たぶん母親が見せているんだと思うんですけど、すごくうれしいし、ちょっと小っ恥ずかしいですね。
ただ「うれしい」「かわいい」と思っても顔には全く出さず、「ああいいな、好きだな」って心で思ってます(笑)
ーーツンデレっぽい(笑)。今後、ドラマでこんな食べ物が出てきたらうれしいというものはありますか。
勝手な妄想なんですが、サチとあやりの2人で山の中の旅館に行って、料理で出てきた湯葉やお刺身をほのぼのと食べて、最後にまったり温泉に浸かる回とかいいなって思ってました。
(プロデューサーから「特典映像なら」と声がかかり)
えっ、いいですね。お刺身食べながら「新鮮ですね」とか、ぜひやりたいです!