1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけを余すことなくお伝えする。今回は若返り成分といわれるNMNについて。
いつまでも若々しく、健康でいたい。見た目はもちろんだけど、10代のころの「限界って何?」って言えちゃうほどの底知れぬ体力を維持したい。そんなことは妄想なのさ、と諦めかけていたところに一筋の光が差した。何やら若返りの成分が発見され、世界で注目されているという。その成分の名は「NMN」。それは一体何なのか。早速、調査開始!
ハーバードが認めた若返り成分NMN
NMNとは「ニコチンアミドモノヌクレオチド」のこと。「呪文か!」とツッコミたくなる長い名前の成分こそが、加齢を遅らせ、若返ることができるといわれているのだ。注目されるきっかけとなったのは、ハーバード大学医学部の研究。生後2年(人間でいうおよそ60歳)のマウスにNMNを1週間投与したところ、運動能力、活動レベル、細胞活性化レベルなどが生後6カ月(人間でいうおよそ20歳)まで若返ったという。60歳から20歳まで、たった1週間でタイムスリップできるなんて。NMN、すごすぎでしょ……!
そもそも、私たちはなぜ老化するのか。それをひもとくのに重要な存在は、長寿遺伝子と呼ばれる「サーチュイン遺伝子」だ。人間の老化や寿命に深く関わる遺伝子は、活性化させると、肌の細胞や身体機能が改善され、結果、若返りがかなうという。その活性化に大活躍してくれるのが、NMNというわけだ。
ブロッコリー40kg分のNMN点滴
NMN自体はビタミンに似た物質で体の中で自然に作られるのだが、年齢を重ねるほどに体内での生産量が減少してしまうそう。仮に、NMNを1日に100mg摂取しようと思うと、ブロッコリーの場合はおよそ40kg、2000房の量が必要だという。体が緑色に染まりそうなほどフードファイトする自信はないので、今回は点滴をチョイス。しかし、このNMN点滴。いいお値段なのだ。名越調べによると、都内のクリニックは100mgで3万円から8万円。「さすがに8万円はきついぜよ……(汗)」ということで、グーグル先生に聞き続けてたどり着いたのが、大田市場の事務棟にある「東海渡井クリニック」。改めてNMN点滴による治療効果を聞いてみると、エイジングケアだけでなく、神経疾患や糖尿病、眼機能やアルツハイマー病、肥満など、幅広く期待ができることが分かった。
おすすめはサプリ+点滴
人によって感じ方はさまざまなようだが、名越の場合は1回の点滴でかなりの疲労回復を実感。体にまとわりついていた鉛のようなものがスキッと取れ、羽が生えたような軽やかさ。これはぜひとも毎週受けたい……が、清水の舞台から飛び降りる覚悟をもってしてもお値段的に厳しいのが本音。ということでクリニックの先生に勧めていただいたのが、「TRU NIAGEN」というサプリ。NMNは、体内に吸収されるとNAD+という物質に変換されるのだが、このサプリにはNADの成分が含まれているため、体内のNAD+濃度を上げることができるそう。点滴と点滴の間はこのサプリで維持しながら少しずつ若返りのベースをつくっていくのがベストということで、名越も継続中。エイジングケアもいよいよ、もう一段上へ。もはや、「老化」という言葉や概念がなくなる未来を妄想しながら、若返りに励んでみよう。
名越涼/フリーアナウンサー。香港出身。福井と愛知のテレビ局アナウンサーを経て独立。司会やライター、セミナー講師、企画・プロデュースなど幅広く活躍するパラレルワーカー。趣味・特技は手作り発酵食、食文化研究、ヨガ(歴15年)eスポーツと農業にも精通
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