アメリカのテレビ番組『TODAY』の共同司会者で気象予報士のアル・ロッカーが、2018年9月からのケトン体ダイエットで18kgも痩せた。同時に彼は、「ケトン食対応のパンを使ったサンドイッチ」がお気に入りであることも明かしたわけだが、その原材料の「サイリウムハスク(オオバコの種皮を砕いたもの)」がアメリカで話題に。今回は、そんなサイリウムハスクについてアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。
サイリウムハスクとは?
サイリウムハスクは、オオバコ属のプランタゴ・オバタ(英名:サイリウム)という植物の種子の殻(ハスク)を粉末状にしたもの。『The Low Carb Dietitian's Guide』の筆者で公認管理栄養士のフランチェスカ・スプリッツラーによると、サイリウムは東南アジアや西アジアに生息するのが一般的。
このサイリウムの殻には水溶性食物繊維がたっぷり含まれており、パウダー状にすると、大さじ1/2杯で4gもの食物繊維が摂取できる。そのためサイリウムハスクは、水溶性食物繊維の力で便通を促進する下剤に有効成分として配合されている。またスプリッツラーによると、サイリウムハスクは、血糖値と血中コレステロール値を下げるのにも役立つそう。
サイリウムハスクがケトン食の定番なのはなぜ?
ネット上でケトン食のレシピを探せば、原材料としてまず出てくるサイリウムハスクは、ケトン食対応のパンやピザなど、オーブンを使う料理に必須。
なぜならサイリウムハスクには、消化される糖質がほとんど含まれていないため(=ほとんどが消化されない食物繊維)。でも、スプリッツラーの話では、サイリウムハスクを使うとパンと似た質感になり、生地が扱いやすくなるというのも人気の理由。もちろん、グルテンフリーの代替品が従来の食品と同じだけ美味しいとは限らないけれど、ケトン体ダイエット中も温かいパンにチーズを塗って食べたい人には、これで十分かもしれない。
サイリウムハスクのデメリットは?
スプリッツラーによれば、サイリウムハスクは概して安全だけれど、少しずつ食生活に加え、体を慣らしていくのが得策。また、サイリウムハスクに限らず、食物繊維が豊富な食品を摂取するときは、便秘や腸閉塞を防ぐために水をたっぷり飲むこと。
ケトン体ダイエット中の人はもちろん、低糖質ダイエットによる便秘に悩んでいる人も「サイリウムハスク」をチェックしてみては?
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。