各方面で活躍するエクラ世代の、「大好き」を詰め込んだ自宅を紹介する本誌企画。今回は、結婚を機にNYへと居住を移した女優・和央ようかさんの、モダンとトラディショナル、そして和の融合を果たした自宅をお届けします。
窓から自然光がたっぷり入り訪ねる友人たちもハッピーに
和央さんが作曲家でミュージカルの脚本家でもあるフランク・ワイルドホーン氏と結婚し、ニューヨークに住むようになって2年。住まいは「心地よくありたい」と願ってインテリア・デザイナーに依頼し、新婚早々から理想の住まいを目ざして内装をデザインした。最初に考えたのは「明るい住まい。人が訪ねてきてハッピーになれる住まい」。まず窓からの自然光が部屋にたっぷり注がれるように、あえてカーテンはつけなかった。そしてこだわったのがブルーを基調にしたインテリア。
「ニューヨークはモダンでシックなデザインと、重厚でトラディショナルなものがうまく融合している街。それがとても素敵に思えました。私自身、無機質でモダンなものはかっこいいし好きですけど、トラディショナルな家具を使ったインテリアのホテルに泊まると心地よさを感じていました。だからニューヨークなら、トラディショナルないい家具がそろうのでは?と思って海のブルーとの融合を考えました」
また、融合という点では「日本では買うことがなかった」屏風や書など、和のものを飾っているところもおもしろいアクセントになっている。
苦心して壁に取りつけた大理石の暖炉。電気仕掛けで煙突がなくても本物の薪がたかれているように見える。暖炉の上のテレビは、スポーツ番組を楽しみたいご主人のために特大サイズを注文したという。濃紺のベルベットが張られたクラシックな椅子もカスタムメイド。
ご主人のこだわりで、川とマンハッタンの摩天楼が見える場所に置かれたピアノ。和央さんはファッションもブルーがお気に入り
ティファニーやクリストフルのカトラリー、思い出の写真などが並ぶダイニング。孔雀の羽をブルーにして特別に注文した屏風も、モダンな空間と見事に融合
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教えてくれたのは
女優 和央ようかさん
わお ようか●大阪府生まれ。’88年に宝塚歌劇団で初舞台に立ち、’00には宙組トップスターに。退団後は映画やテレビでも活躍。’15年に作曲家のフランク・ワイルドホーン氏と結婚、NYに居を移した。
撮影/尾嶝 太 ヘア&メイク/Mari Kobayashi 取材・文/Teruyo Mori