この1週間で、国内で観測された地震回数は前週に比べるとやや少ない水準です。震度3以上の地震は4回発生しました。関東から東北の沿岸部で地震の目立つ状況が継続しています。(9月13日~9月20日10時の集計)
国内:岩手県沖でM4.5の地震 最大震度は3
17日(木)9時18分頃、岩手県沖を震源とするマグニチュード4.5、深さ約48kmの地震が発生しました。この地震で岩手県大船渡市と釜石市で最大震度3を観測、青森県から宮城県にかけて震度1以上を観測しています。
地震のメカニズムは西北西―東南東方向に圧力軸を持つ、逆断層型と解析されています。この領域で多く発生するタイプで、プレート境界もしくはその周辺で発生した地震と見られます。
岩手県沖を震源とする最大震度3以上の地震は今年に入って3回目です。5月に発生した2回は少し北側の領域で、深さ10km程度と浅いものでした。ほぼ1年前の去年9月15日と9月25日には今回とほぼ同じ位置、深さで同規模の地震が発生しています。
岩手県沖はその他の東北日本太平洋側と同様に、2011年の東日本大震災以降、活動が活発になっているエリアです。今回の近い規模のマグニチュード4.5以上の地震は、震災前の2006~10年の5年間で11回発生しているのに対し、2016~20年(9月18日まで)の最近5年間では26回と依然として多い水準になっています。
世界:大西洋中央海嶺でM6.9 トランスフォーム断層での地震
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は3回発生しています。最も大きな地震は大西洋中央海嶺で発生したマグニチュード6.9の地震です。
大西洋中央海嶺は南米プレートとアフリカプレートの境界に当たります。それぞれのプレートが離れていく動きをするため、同じプレート境界でも日本付近のように巨大地震が発生することはほとんどありません。最近では2016年にマグニチュード7.1の地震が起きています。
プレート同士が離れ合う海嶺にはプレート境界と直行する方向に横ずれの断層が形成され、「トランスフォーム断層」と呼ばれます。今回の地震のメカニズムは横ずれ型と解析されており、このトランスフォーム断層付近で発生したと見られます。
参考資料など
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
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秋雨前線が本州の南に停滞し、秋の空気が南下しています。昨日から曇りがちな関東地方では気温が下がり調子で、東京都心では9時の気温は22.4℃でした。
今日の関東ではこのあと雨が降る予想で、気温がほとんど上がらない予想です。明日朝にかけては東京でも20℃未満にまで気温が下がる可能性があり、10℃台となればこの秋初です。
冷たい雨、秋服と雨具が必須
秋雨前線が奄美付近から関東の南にのびています。また、上空には気圧の谷が接近中で、紀伊半島付近から東海、関東北部にかけて雨雲が広がっています。
この雨雲が東へ移動し、関東では今日昼間に雨の降るところが多くなる予想です。関東南部では昼過ぎに一時的に本降りの雨になる可能性があるため、お出かけをされる場合は傘が必須です。
一昨日の18日(金)は33.4℃まで気温が上がって真夏日となった東京では、明日朝にかけて気温は下がる一方で、夜中には20℃未満となる可能性があります。10℃台の気温となれば7月18日以来で、夏以降では初となります。
気温変化で体調を崩さないようお気をつけください。
富士山では雪の可能性も
上空にも秋の冷たい空気が南下してきている影響で、富士山山頂でも気温が低下しています。今朝9時の気温は氷点下1.2℃で、このあと降水があれば雨ではなく雪となる可能性があります。
富士山の初冠雪の平年値は9月30日ですので、そろそろ雪が降ってもおかしくない季節です。
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きょう9月20日(日)、外出の際に傘の持参が必要なエリアを解説します。
大きい傘がいるエリア
秋雨前線や上空の気圧の谷の影響で、関東や沖縄、奄美では本降りの雨となる所があります。
お出かけをされる方は大きい傘を持っておいたが良さそうです。
折りたたみ傘がいるエリア
近畿や四国の太平洋側では雨が降っていますが、午後はやむところが多い予想です。
一方、北日本や北陸、中国地方などは昼間日差しが届くものの、気圧の谷の影響で一時的に雨の降る可能性があります。お出かけの際は折りたたみ傘があると安心です。
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四連休二日目の今日9月20日(日)は、東日本や西日本の太平洋側などで雨の降るところがあります。沖縄を除き最高気温は各地とも30℃未満の予想で、東京では明日朝にかけて10℃台にまで下がる可能性があります。
■ 天気のポイント ■
・関東は冷たい雨、秋服と雨具が必須
・西日本や北日本は秋晴れ、所々で雨
・沖縄は曇りや雨で蒸し暑い一日に
関東は冷たい雨、秋服と雨具が必須
秋雨前線が奄美付近から関東の南にのびています。また、上空には気圧の谷が接近中で、紀伊半島付近から中部地方にかけて雨雲が広がっています。
この雨雲が東へ移動し、関東では今日昼間に雨の降るところが多くなる予想です。関東南部では昼過ぎに一時的に本降りの雨になる可能性があるため、お出かけをされる場合は傘が必須です。
気温は昨日よりさらに下がる見込みで、東京の予想最高気温は23℃となっています。明日朝にかけて気温は下がる一方で、夜中には20℃未満となる可能性があります。気温変化で体調を崩さないようお気をつけください。
西日本や北日本は秋晴れ、所々で雨
西日本では太平洋側を中心に雨の降っているところがあり、曇っているところが多くなっていますが、次第に天気は回復する予想です。ただ、晴れているところでも一時的に弱い雨雲がかかる可能性があるのでお気をつけください。
晴れても気温はさほど上がらず、最高気温は各地とも30℃未満となる予想です。
北日本は一部の地域を除いて晴れたり曇ったりの一日ですが、夜遅くになると東北などでも雨の降るところがありそうです。
沖縄は曇りや雨で蒸し暑い一日に
沖縄では秋雨前線の影響で雲が広がり、時々雨が降る予想です。
気温は引き続き30℃前後で、湿度が高く蒸し暑い一日となりそうです。
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四連休後半は秋晴れとなる所が多いものの、連休明けから週後半にかけては低気圧の影響を受けて曇りや雨のところが多くなる予想です。朝晩は気温が20℃未満まで下がり、秋らしさが感じられそうです。
■この先1週間のポイント■
・連休後半は秋晴れに期待
・今週後半は各地で雨や曇りに
・朝は20℃未満に 秋の訪れ加速
連休後半は秋晴れに期待
四連休後半の敬老の日、秋分の日は、高気圧に覆われて晴れるところが多くなる予想です。お出かけをされる場合は新型コロナウイルス感染症などの対策を万全にし、密集、密接、密閉を避けて行動をするよう心がけてください。
ただ、前線に近い関東や低気圧の影響を受ける北日本では一時的に雨の降る可能性がありますので、お出かけや洗濯物の外干しの際はピンポイント天気予報をよく確認するようにしてください。
今週後半は各地で雨や曇りに
連休明けから週後半にかけて、本州の南を低気圧や前線が東進する可能性が高く、この影響を受けて雨の降る所が多くなる予想です。
西日本や東日本の太平洋側ほどまとまった雨となる見通しで、大雨となる可能性にも留意してください。雨の降る範囲やタイミングは、随時最新の週間予報でご確認ください。
朝は20℃未満に 秋の訪れ加速
厳しい残暑は落ち着き、最高気温が30℃に届かない所が多くなる見通しです。昼間の日差しのもとでも爽やかな秋の空気が実感出来そうです。
朝晩は多くの地域で気温が20℃未満にまで下がり、東京でも最低気温が連日10℃台になる可能性があります。気温の変化で体調を崩さないようお気をつけください。
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昨日と今日の気温変化を比較して、今日の気温に適した服装でお過ごしください。
【関東】迷わず長袖を
午前中から気温はほぼ横ばいで、昼間でも25℃に届きません。昨日よりも大きく気温が下がる上、雨も降るため体感温度はかなり低くなります。長袖にさらに上着が必要なくらいです。
【東海・近畿】長袖がちょうどよい
昨日に比べると雲が増え、気温は少し低めになります。秋らしい気温となりますので、半袖と上着の組合せか、長袖でちょうどよく過ごせそうです。日差しが出てもそれほど暑さは感じません。
【中四国・九州】昨日と同じ体感に
昨日と気温は大きく変わらず、昼間も30℃には届かない予想となっています。半袖にするか長袖にするか悩ましい気温で、外出の時間帯やお出かけ先によって、適宜調整しましょう。
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明日20日(日)の関東は秋雨前線の影響で雨が降りやすく、気温は今日以上に低くなります。長袖と雨具が必須の一日です。
真夏並みからわずか2日で10月並みに
東京は33℃を超えて真夏のような暑さになった昨日から大きく気温が下がり、今日19日(土)の最高気温は夜中の0時過ぎに観測した27.1℃。昼間は25℃前後で推移しました。
明日20日(日)は上空にさらに冷たい空気が流れ込むことに加え、雨も降るため今日以上に気温が低くなります。東京の最高気温は℃10月中旬並みの22℃の予想。長袖が必須の涼しさです。
午後は南部で雨の強まる所も
雨は今日よりも降りやすく、早い所は朝から弱い雨が降り出します。午後になると雨の範囲は広がり、南部では一時的に強く降ることがある見込みです。お出かけの際は大きめの傘が必要になります。
雨が降ることで、実際の気温以上に空気の冷たさを感じる可能性があります。ここ数日で一気に季節が進んだような形になりますので、体調管理をしっかりと行ってください。
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■ 天気のポイント ■
・関東は冷たい雨 長袖と雨具が必須
・西日本、北日本は念のため折りたたみ傘を
・沖縄は雨が降りやすく蒸し暑い一日
明日20日(日)は上空の気圧の谷が接近し、秋雨前線の活動が活発になります。関東や東海を中心に雨が降りやすくなる見込みです。西日本や北日本も所々でにわか雨の可能性があります。
関東は冷たい雨 長袖と雨具が必須
秋雨前線の影響で雨の降りやすい一日になります。午後は南部を中心に土砂降りの雨になる所がありますので、大きめの傘を用意した方が良さそうです。
また、気温は今日19日(土)よりも低く、半袖では肌寒く、長袖がちょうどいい涼しさとなります。服装にご注意ください。
西日本、北日本は念のため折りたたみ傘を
西日本や北日本は雲が多めながらも日差しが届きます。気圧の谷の影響で所々で雲が発達し、雨を降らせる見込みです。長く降り続いたり強く降る雨ではありませんが、お出かけの際は念のため折りたたみの傘をご用意ください。
沖縄は雨が降りやすく蒸し暑い一日
前線が南下するため厚い雲が広がり、時々ザッと雨が降る予想です。日差しが少ない分だけ気温は低いものの、30℃前後までは上昇します。湿度が高く、蒸し暑い一日です。
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日本では9月19日(土)の段階で台風の発生が11個と平年より少ない状態が続いています。一方で、アメリカ・北大西洋は依然として熱帯低気圧の発生が続いていて、日本時間の今朝、トロピカル・ストーム「Beta(ベータ)」が発生しました。
15年ぶりに”ギリシャ文字”のトロピカル・ストーム
アメリカでは北大西洋、太平洋北東部、太平洋北中部でトロピカル・ストーム(発達した熱帯低気圧)に命名を行っています。
それぞれの海域で、年ごとにアルファベット順で名称を定めていますが、北大西洋では予め決められている21の名称を使い切ったため、今朝発生したトロピカルストームは「Beta」と名付けられました。(Alphaはポルトガル沖で発生した亜熱帯低気圧に命名)
ギリシャ文字の名称が付けられるのは2005年以来、15年ぶりのことです。
熱帯低気圧やハリケーンのシーズンは10月も続く
Betaは今後、一時的にハリケーンの勢力まで発達し、来週前半にかけてテキサス州の沿岸に接近もしくは上陸する見込みです。
北大西洋の熱帯低気圧やハリケーンのシーズンは例年10月までは続きます。2005年は最終的に「Zeta」まで28個のトロピカス・ストームが発生しました。今年の発生数がどこまで増えるか注目されます。
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JAXA(宇宙航空研究開発機構)によると、9月19日(土)18時29分頃から、国際宇宙ステーション/きぼうが日本付近を通過します。
遮る雲が無ければ、近畿から北海道にかけての各地で国際宇宙ステーション/きぼうを見るチャンスです。
(通過時間は、多少前後する可能性がありますのでご了承ください。)
※なお本日の上空通過の時間帯は、西日本ではまだ空が明るい(市民薄明の時間内)ため、国際宇宙ステーション/きぼうを見つけるのが難しい見込みです。
気になる天気は?
東日本や北日本では空きの澄んだ空気に覆われて、澄んだ夜空のもと国際宇宙ステーションを見られるチャンスがあります。
ただ、関東や東北の日本海側、北海道の道北などでは大気の状態が不安定で、雲に遮られて夜空の見通せないところがありそうです。
観測のポイント
宇宙ステーションは、一番星のような明るい点が、はじめはゆっくり、天頂に近づくほど速く動いているように見えます。
条件がよければ−2等星ほどの明るさ(1等星の基準の約15倍)になる国際宇宙ステーションは、街中でも見つけやすく、方角と仰角が合えば公園や家のベランダで気軽に見られます。
確実に発見したい場合は、できるだけ空が開けていて、周りに高い建物が少ない場所がおすすめです。
国際宇宙ステーション/きぼうとは
国際宇宙ステーション(ISS)は、地上約400km上空に建設された、人類史上最大の宇宙施設です。(中略)
特別な環境を利用して、宇宙での実験・研究や地球・天体の観測などを行うプロジェクトが国際宇宙ステーション(ISS)計画です。(出典:JAXA)
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)