阪神の佐藤輝明内野手(22)は17日、ウエスタン・中日戦(ナゴヤ球場)が雨天中止となり、室内練習場でバットを振った。現時点で最短での昇格は、巨人戦の予備日が組み込まれている20日。2軍での残り2試合は、とにかく結果が求められる。
怪物新人は最短昇格の意欲を聞かれると、迷いなく言い切った。「しっかり打って、上にいけるためにやっていきたい」。16日には降格後初のマルチ安打を放つなど、状態は上向いている。
やはり、昇格を決定づけるためには豪快な一発が必要だ。「そこ(本塁打)は自分の持ち味なので。そこを出していければ、上に上がれるんじゃないかなと思います」。佐藤輝も豪快なアーチが、1軍への“近道”だと理解していた。
この日のティー打撃では、インパクト時に軸足である左足を蹴り上げる動作を取り入れるなど、試行錯誤。「一つの遊びです」と笑う余裕も見られ、徐々に理想のフォームに近づいているようだ。
井上ヘッドコーチは現状での最短昇格は「ダメ」とバッサリ。ただ「きっちりいいものを見せてくれて、2軍の監督の推薦があってから考える」と2軍戦の結果次第での、最短昇格の可能性を示唆した。
「(感覚は)良くなってきている。安打も出たし、あとは長打を打てるように調整しながらです」と佐藤輝。1軍昇格の光が見えてきた。そのためにも、まずは名古屋の空にきれいな放物線を描いてみせる。
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