19年から阪神担当になった記者が今季限りで引退する俊介に初めてあいさつをしたのは、安芸での春季キャンプ中。雨が降っており、安芸ドーム内で取材をしたが「若いヤツは雨にぬれんかい!!」と笑顔で話しかけてくれたことを覚えている。
コロナ禍が影も形もなかった頃、選手と食事に出掛けた際に偶然、俊介と同じ店で出くわしたことがあった。別々の席で食事していたが、会計へ向かうと「俊介さんからいただいてますよ」と。翌日、球場でお礼を伝えると「いいから、いいから!頑張って」とだけ言って、走っていった。
先輩にはかわいがられ、後輩からも慕われていた。この日は甲子園球場での練習前に引退のあいさつに訪れていたが、10年の同期入団の秋山、原口を中心に、ナインの笑顔の輪がグラウンドに広がっていた。(関谷文哉)
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