「巨人8-0阪神」(19日、東京ドーム)
久々の起用にきっちり応えた。「2番・二塁」で7月5日の広島戦(マツダ)以来、45日ぶりのスタメン出場となった阪神・上本。宿敵相手にチームが2試合連続となる屈辱の零封負けを喫した中、2年ぶりのマルチ安打で虎党に目いっぱい存在をアピールした。
再昇格後、初の快音は一回に響いた。1死無走者で迎えた第1打席。カウント2-2から巨人先発のメルセデスが投じた144キロ直球を捉えた。鋭い打球は左中間を真っ二つ。先制点にはつながらなかったが、仕事を果たす二塁打でチャンスメークした。
2点を追う六回には先頭で打席へ。3番手・大竹の真っすぐを左前へ運んだ。18年5月4日・中日戦(甲子園)以来、838日ぶりの複数安打。その後、サンズの3球目にスタートを切ったが、盗塁死に倒れた。
今季は開幕から11試合に出場して打率・053と振るわず、7月17日に出場選手登録抹消された。その後、2軍で13試合に出場し、打率・250、5打点と状態を上げてきた。
前日18日に再昇格したが、出場の機会なくチームは完封負け。嫌な流れを断ち切ろうと奮起した上本に矢野監督は「まあ、ファームでしっかりやってくれていたんで。いい形でスタートを切れたんでね。またチャンスはあると思うんでね。頑張ってもらえたらと思います」と今後も好調持続を期待した。
主将・糸原が離脱し、手薄になった二塁。植田を中心にカバーしてきたが、頼もしいベテランが復調して戻ってきた。チームの敗戦に内容も結果も満足できないが、与えられた場所でやることは変わらない。万全の備えを怠らず、いかなる出場機会でも結果を残し、チームの勝利に貢献する。
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