阪神OBで近鉄、楽天でも活躍した前田忠節氏(43)が、球団編成部スカウトとしてフロント入りすることが15日、分かった。田中秀太スカウト(43)が来季から、2軍内野守備走塁コーチに就任しため、その後任として九州地区担当になる。
前田氏はPL学園から東洋大を経て、ドラフト3位で近鉄に入団。高校時代は福留と同級生で、投手として春2回、夏1回、甲子園に出場した。プロ入り後は主に遊撃を守り、堅実な守備を武器に1軍で活躍。04年の分配ドラフトで楽天に移籍し、翌05年のシーズン中に沖原とのトレードで阪神に加入した。
09年で現役を引退。その後は指導者に転身し、四国ILp・香川の野手コーチに就任。ソフトバンクの2軍内野守備走塁コーチを経て、その後は社会人野球・セガサミーや熊本ゴールデンラークスのコーチとして、幅広くアマ球界からプロ選手を輩出した。
球団としても歩んできた経歴、経験を高く評価。阪神在籍時には金本や今岡ら多くの先輩に愛され、後輩から慕われるなど人望も厚かった。常勝チームの構築に欠かせない“補強”。今後は九州地区担当スカウトとして、将来のタテジマ戦士を発掘していく。
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