開幕リハでも豪快な一発を放ってみせる!阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が15日、開幕戦を戦う神宮での、16日のオープン戦・ヤクルト戦に向けて意気込みを口にした。ここまでのオープン戦では12球団トップで、球団新人では史上初の4本塁打を放っている怪物新人。開幕オーダーが見えてきた中、ここ2試合で守った右翼での起用も本格化していく形で、3・26に向けてさらに加速する。
開幕を10日後に控えた16日のヤクルト戦は前哨戦となる。佐藤輝は「初めて対戦する相手、人もいると思いますし、今まで通りしっかりと集中して一打席一打席やっていきたいと思います」と意気込みを口にした。
ここまでのオープン戦では8試合で打率・370、6打点。4本塁打は12球団トップで球団新人初の快挙だ。残り5試合であと1本打てば、ドラフト制以降の新人では72年の佐々木恭介(近鉄)以来のオープン戦プロ野球タイ記録となる。
神宮の印象を聞かれると、頼もしい言葉が返ってきた。「印象か…。うーん、バッター目線から言ったらホームランは出やすいかなと思いますね」。この言葉には確かな裏付けがある。
近大2年時の18年11月10日、明治神宮大会1回戦・筑波大戦で、佐藤輝は左翼席へ決勝のソロ弾を放ち「神宮で打ててうれしい」と喜びを口にしていた。すでに“神宮弾”を記録し、そこからさらなる成長を遂げた今の活躍を思えば、神宮での一撃も難しいものではないだろう。
開幕の予行演習となる一戦。守備位置は右翼と見られる。矢野監督は当初、佐藤輝の守備位置を左翼か三塁という構想を明かしていたが、13日の西武戦と14日の巨人戦では右翼で起用。巨人戦では七つの飛球を難なく処理し、「風を気にしながらでもしっかり守れた」と軽快な動きを披露。指揮官はその姿を見て、右翼での起用を本格化していく構えだ。
「ライトの期間が少ない分、あまり材料がない状況やったからレフトがいいかなって思ってた。試しでライトもというところではそつなくこなしている。ライトができるってなれば、肩も強いので」と矢野監督。他の野手陣の状態を見極めた上での右翼起用で、一塁・マルテ、三塁・大山・左翼・サンズのクリーンアップを組み、その後ろを佐藤輝が打つ形が濃厚となる。
開幕までこのまま突っ走るだけだ。佐藤輝は「いつも通りしっかり準備して挑みたいと思います」と平常心で東京へ向かった。開幕リハでも、どでかい花火を打ち上げる。
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