もう二度と来られないかと思った。横浜スタジアムのDeNA戦。新型コロナウイルス禍の今、取材制限が続く。基本的にビジター取材は各社1人。今回は特別枠に滑り込めた形だ。当たり前だった日常に感謝する日々。大好きな横浜の街を歩きながら再確認する。
大好きと言えば阪神も、横浜では印象的な試合が多い。「横浜銀行」と呼ばれ、毎年のように勝ち越してきた。金本前監督の2000安打達成や、フルイニング出場が途絶えたのもここだった。近年では藤浪の満塁アーチや、大山がリーグタイ記録の1試合6安打、3本塁打を記録した。
2018年は10勝3敗、昨季も8勝4敗と大きく勝ち越した。が、今年に限っては負けが先行している。下位に沈む今、欲しいのはきっかけとなる戦いだ。夏場の逆襲に向けて「横浜銀行」再び。勝利もそうなのだが、胸躍るような、そんな劇的な試合が見たい。(田中政行)
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