「阪神4-7巨人」(3日、甲子園球場)
阪神・高山が執念の一打で静まり返っていたスタンドを沸かせた。7点を追う九回。1死一、二塁の好機に代打で登場すると、5番手堀岡の速球を鮮やかに捉えた。快音を残した打球はライナーで右中間を真っ二つ。今季自身初のタイムリーでスコアボードに「1」を刻み、屈辱の完封負けを阻止した。
前夜は代打で約1カ月ぶり安打となる右翼線二塁打をマーク。そしてこの日2試合連続の二塁打と、虎の安打製造器にようやく復調の兆しだ。今春は矢野監督が選ぶキャンプMVPをゲット。レギュラー再奪取へ最高のスタートを切ったはずが、シーズンでは苦悩の日々が続いた。
7月17日に登録抹消され、8月10日に再昇格。当日のDeNA戦(横浜)ではマルチ安打を記録したが、同31日に今季2度目の2軍降格を言い渡された。
今回はコロナ禍の中、突然出番が訪れた。勝負をかけたプロ5年目。このままでは終われない。ファンの大歓声が期待の表れだ。結果を積み重ね、再び存在感を高めていく。
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