阪神・藤浪晋太郎投手(26)が8日、甲子園の室内練習場で自主トレを公開し、オンライン取材で打倒巨人を掲げた。昨季チームは8勝16敗と負け越し、藤浪も0勝2敗、防御率7・07と苦戦した。巨人は今オフも大型補強し、メジャーを目指していた菅野の残留も決定。V奪回&完全復活へ5年ぶり巨人戦白星から弾みをつける。
年明けから、刺激たっぷりの知らせに闘志が沸き立った。メジャーを目指していた菅野の残留が決定。藤浪は新年の誓いに、打倒巨人への思いを込めた。
「去年はチームとしてジャイアンツに勝てなくて、個人的にも結構やられた。ジャイアンツを倒していかないと優勝は見えてこないと思うので。強いチームという意味で意識していきたいと思います」
16年ぶりリーグ優勝を狙う猛虎にとって、巨人は最大のライバルとなる。昨季は8勝16敗と大苦戦。今オフもDeNAから井納、梶谷に加えて新助っ人の大砲スモークとテームズを獲得し、王者はさらに戦力アップした。
「やられたからには借りを返したいと思いますし、しっかり抑えられるようにできたらいいと思っています」
藤浪自身、リベンジに燃えている。巨人戦白星は16年4月5日から遠ざかり、昨季も3試合で0勝2敗、防御率7・07。9月5日は自己&球団ワースト1試合11失点で敗れた。
「(昨季)いい形で終われたので楽しみな1年かなと思います」
何より、明るい表情が充実ぶりを物語る。今オフはトレーニングジムを拠点にして肩甲骨、股関節の可動域を鍛えた。新型コロナウイルスが再び猛威を振る中でも体調は万全。「かからないように最大限、注意して生活したい」。この日の自主トレではキャッチボールなど約2時間半たっぷり汗を流し、ブルペン投球は間もなくだ。
チームは今オフ、積極補強を敢行。新助っ人アルカンタラ、チェンの加入で開幕ローテ争いは激しさを増す。昨季自己最速162キロをマーク。21年シーズンは自分自身への期待であふれている。
「まずローテーションに入ることを目標に、そこからカード頭を任されるようになればそういう投手に勝っていきたい。エースと呼ばれるピッチャーは相手のエースに投げ勝ってこそだと思うので」
プロ1年目、巨人戦初先発した試合で菅野に投げ勝った。ローテ奪取からエース復権へ-。自信を取り戻した剛腕の復活イヤーが、いよいよ幕を開ける。
※写真は代表撮影
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